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ENHYPENと新世界~君と僕との繋がり

最近たびたびupされるジョンウォンの横向きの写真。

ただ単に、横向きに撮ってしまった写真を縦に直す方法がわからないというかわいい理由なのかもしれない。
あるいは単純に縦に直し忘れたうっかりさんなのかもしれない。
はたまた、Twitterの仕様を考えて全身が見やすいように、わざと横向きに載せるっていう優しさの可能性だってありえる。

だが私は、これにはジョンウォンなりの深い理由があるのではないかと思うのだ。

"I (アイ)=僕" を横向きにすると "「-」=ハイフン"になる。

ENGENEがいつも今よりもっと嬉しくて幸せであってほしい。 スケジュールが終わったのに、ENGENEと話したくてVliveをする。 しかしこれについて尋ねると、ジョンウォンは努力はしていないと答えた。 
「大変ではないし、ただやりたくてやっているだけ」と。
(和訳して引用:ENniversary MAGAZINE)

ジョンウォンは、あえて横向きのままの写真を載せることで「-(ハイフン)」を表し、君(ENGENE)と僕が1つに繋がるということを示しているのではないだろうか。

ここで、原点回帰。
Into the I-LANDの歌詞を見てみよう。

 「I」と「I」の間に"小さな線=ハイフン"を入れると「H」、「連結・拡張・関係」を象徴するHYBEのロゴになるのである。

また、"I"と"&"で "I-Iandになる。

I-landは「連結・拡張・関係」の"Hとand"にもなりうるのだ。

ENGENEというファンダム名を発表してくれた日。

「これからENGENEのみなさんと僕たちENHYPENが お互いに応援しあい 1つのチームになればと思います!」

との言葉があった。

1つのチーム

カムバックやEN-CONNECTなど、イベントや月日を共に重ねることで、メンバー7人だけではなく、私たちENGENEも含めて1つのチームなんだ、ということを改めて感じる。

彼らが繋ぎたいものは、「君と僕」だけではない。

BORDER=境界線に阻まれた世界、2つの世界、反転する世界。

それはパンデミックによって分断されてしまった世界なのかもしれないし、文化や言語による壁のある世界かもしれない。〈※補足1〉
BORDERシリーズからずっと描かれているように、光-闇、秩序-混沌、生-死、白-黒のように対極性を持つ2つの世界でもあるだろう。〈※補足2〉

はたして、彼らは世界をコネクトできるのか?

この問いについては、彼らの1周年を記念する家族写真が"答え"を暗示しているように感じる。

白でも黒でもなく、赤でも青でもなく、色とりどりの"カラフル"であること。

運命は決まっているのかもしれない。
未来は完全には予測できない。
だが、未来は1つではない。

彼らの選択、私たちの選択によって、明るいカラフルな未来に変えることは、きっとできる。〈※補足3〉

彼らの旅は続く。

境界線を超えて始まり、また境界線を超えて戻ってくるという旅は、メビウスの帯♾️のように終わりのない旅である。

Halloween edition 'Ghost Busters'のセットはドラマ「イカゲーム」の階段や色合いを彷彿とさせる。〈※補足4〉

このイカゲームの階段は、有名なエッシャーの階段「相対性」をモチーフにして作られているそう。 〈※補足5〉

(「相対性」1953年 リトグラフ すべてイスラエル博物館蔵)

l-LANDの見取り図もまた、エッシャーの階段「上昇と下降」を意識して描かれているように思われる。
MAMA 2020のステージでも印象的な階段の演出があった。

通常の法則が適用されない非現実的な空間。

上っているのか下りているのかもわからない、メビウスの輪のように永遠に続く階段。

"英雄の旅"はよく螺旋階段に例えられる。
同じところをぐるぐるループするかのように回りながらも、上へ上へと成長していく人生を示唆しているのだ、と。

彼らが辿り着いた夜明け=DAWNの空は、旅の終わりでもあると同時に、新たな旅の始まりでもある。

そしてまた、"DAY ONE=最初の朝"に目覚めるのだ。

小さな線=ハイフンで君と僕を繋ぐ旅。
2つの世界の架け橋となる旅。

彼らの旅は続く。
EN-CONNECTのエンディングに映し出されていたのは
D-∞」。

「僕たちと一緒に旅に出よう」

私たちの正解はENHYPENだよ、永遠に一緒に歩くよ。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

全て私の個人的な見解なので、こういう見方もできるのだなぁとあたたかい目で見ていただけたら嬉しく思います。

ここからは補足説明になります。
本文中の下線部には各ページへのリンクが貼ってありますのでご参照ください。

〈※補足1〉
BTSはLAでのオフラインコンサートの記者会見を行い、リーダーのRMは以下のように語っている。

「(一部抜粋) … 言語やアイデンティティなど、見えない壁がまだ存在するようです。僕たちはいつも真心を込めて音楽とパフォーマンスをお見せしてきましたし、小さな瞬間が重なって、今日の奇跡のような時間が訪れたのだと思います。有観客コンサートを開催することになりましたが、これが新たな章の始まりです。~以下省略」
(🔗Kstyle記事)

〈※補足2〉
ユングは錬金術を「心の成長ないし変容を象徴するもの」とし、未熟な人間が成長していく過程を示している、と考えた。
ENHYPENとの関連についての考察は以下のnoteをご参照ください。
〈※補足3〉
一般相対性理論と並んで現代物理学の柱である量子論では、観測をした瞬間に、それまで波のようにふるまっていたものが粒として見つかる。あるいは、それまで確率だったものが、確定したひとつの現実になる。
つまり、無数のパラレルワールドに別の人生を歩んでいる無数の自分がいる可能性があると考えられている。(多世界解釈マルチバース)

〈※補足4〉
Netflixで公開中のドラマ「イカゲーム」。
ここでも貧富による格差社会、境界のある社会が描かれている。主人公らは、失敗すると殺され、勝ち残った1人が一攫千金できるという、まるで仮想空間のような場所で非現実的なゲームへの参加を迫られる。
彼らは現実の生活の方が地獄だと、一か八かの覚悟でゲームへの参加を決める。
1話で主人公は"競馬"で有り金を使い果たし窮地に追い込まれる。ゲーム会場でお金がプールされていくのは""の貯金箱。
ENHYPENの모 아니면 도(Go Big or Go Home)は元はユンノリの言葉で、直訳すると「馬か豚か」。

〈※補足5〉
エッシャーのリトグラフは、ノーベル賞も授賞している物理学者ペンローズの考案した「ペンローズの階段」をモチーフにして描かれている。
ペンローズの図形としては、4重のメビウスの帯になっている「ペンローズの三角形」も有名である。
ペンローズの階段は映画「インセプション」の夢の構造、ペンローズの三角形はSEVENTEENのロゴ、NCT 2021のコンセプトなど様々なところで使われている。


【参考文献】
未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論/妹尾武治

文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る (文系でもよくわかる物理学)/松原隆彦

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