見出し画像

保活ソムリエにでもなろうか

  区役所の保育課を訪ねたあの日から今日まで約一年間、ソムリエでも目指してるのかってぐらいやり込んだ保活。息子は早生まれなので出産予定日を聞いた時から死闘は覚悟していたし、0歳4月入園は望みすらしなかった。

 しかしいざ産まれると、ヤバイヤバイとは思いつつ面倒で保活をやる気になる訳もなく、フタして見て見ぬふり。が、育休中はコロナで散歩以外にやることがなくなってしまい「ついでに保育園でも見に行くかぁーーー」てな感じで放浪した結果、途中から楽しくなってきちゃって気づけば区内57つの保育園を現地周りしていた笑

これがその現地見学レポート。ヒマの産物

画像1

 

 そんな努力虚しく想定通り1回目の認可申込みは全落ち。淡い期待は見事に散った笑。「いざプランB」てなわけで、保活対策として待機と受託の点数を稼ぐために、泣く泣く育休を早めに切り上げて家から40分の認可外に通わせた。雨の日も風の日も、雪の日だって(←ウソ)通わせた。(それだって通える保育園が見つかっただけでも幸運だったけれど)

 でも保活対策だったとはいえ先生方が本当に熱心で、仕事に忙殺されても連絡帳の言葉に心を癒されたし、何より息子も楽しそうで、仕事しながらの片道40分の送り迎えはハードだけど「これはこれで良さもあるよね」なんて思い始めていた。

 

 が、そんなある日。私の携帯にマボロシの番号から着信があるではないですか…!そう、保育課…!!何度も電話したあのホイクカ!!!なんと想定よりも早く空きが出て第二希望の認可保育園に内定したとな。ものすごいアッサリ言われた笑

 嬉しさありつつ、すぐに心に浮かんだのは今の先生方の顔。申し訳なさと寂しさで少し悩んだけれど、来月から新しい保育園に通うことにしました。

 

 そんなこんなで思い出深い私の保活はいったん終了。その中で私なりに気づいた保活のコツが3つ。ちなみに「認可合格のノウハウ!」とかはありません。多分どこにもナイ。選挙に出て国を変えるしかない。出来ることは自分で確かな情報を収集するだけ。


保育園はアクセスではなくトライアングルで選べ!

 保育園を選ぶ時の分かりやすい判断基準がアクセス。とにかく保育園は家から近ければ近いほど良い。これは間違いない。ただしポイントがあって、それは ①自宅②病院③保育園 この3つが互いに近い位置関係であること。つまりこのトライアングルの面積が小さければ小さいほど良い。

 なぜなら、周知の通り子どもはとにかく熱を出す。発熱、下痢、お尻かぶれ、とてつもなく機嫌が悪い(ほんとにこれで呼び出された笑)…等々。

 しょっちゅう保育園から呼び出されてお迎えに行き、その足で泣き叫ぶ我が子を連れて病院に直行するから、保育園と病院が近いと自宅から多少遠くてもかなり便利に感じる。


園の熱意は工作に現れる

 大切な我が子を預けるのだから、信頼できてかつ教育方針に共感できる園が良い。とはいえパンフレットを見ても、どの園も大抵は似たようなワードで同じ事を言っているし、一日の過ごし方に大差はない。となると、どこで見極めるか?57つの園を見た私調べではズバリ、工作。

 子どもは好奇心と創造力の塊。その大切な芽を育んでくれる先生たちの周りには、やっぱり結果として素敵な工作で溢れてる。絵を書いたりシールを貼ったりするだけではなく、お散歩しながら拾ってきた落ち葉で飾りを作ったり、細いサインペンで永遠に伸びる線を描かせてあげてたり。一方で、あるあるの工作が寂しげに飾られている園もあった。

 子育てしていると痛感するのが、子供の遊びに付き合うのは相当疲れるということ。そこら中汚すし、準備も後片付けも大変。いくら仕事とはいえ先生だってそれは同じだし、それでも子どもを楽しませたいと思ってくれる人に我が子を預けたい。それに自分が素敵だなと感じる工作が多い園とは、自然と相性も良いと思う。


迷わず引っ越せ

 認可合格に近道はないと言ったけれど、受かる気がしないならもう思い切って引っ越してしまった方がいい。だってさ、本当に行政区によって難易度は格段に違うのよ。荒技に見えるけどね。

 私は夫婦2人で暮らしていた家が気に入っていたので、特に深く考えずそのままその家で妊娠出産した。が、保活というより子育ての観点で「身軽なうちに引っ越しておけばよかった…!」とちょっとだけ後悔してる。

 子どもが生まれるとスペースが必要になるし、家に求める条件がそれまでの夫婦生活から一変する。だからこの際、保活も見据えて出産前に家族用の家に引っ越すのは英断でしかない。一度園が決まると、最長5年は身動きとりづらくなるしね。


 とまぁ、なんでこんな苦労しなきゃいけないんだろうと、分かりづらい行政の資料や歪みのある仕組みを目の前にする度に思った。「日本しね」とはこのことか、と。一億総活躍とか女性の社会進出とか、女にいくつも役割を押し付けるなよ、と。

 でも文句言っても状況は何も変わらないんだよね。国を変えるだけの当事者意識もないし、昔に比べれば保育園の数も増えている。何より全ては自分で選んだこと。だから途中から他人に苛立ったり絶望したりするのはやめた。

 大変さは人それぞれだけれど、少しでも誰かの役に立てたら嬉しいし、この無駄に得た知識を還元したいので悩める人は気休め程度だけどにいつでもご連絡お待ちしてます!笑


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?