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「ハゲ過ぎじゃない…?!」

 産後4ヶ月頃、出産の痛みも癒えてきて(圧倒的睡眠不足は除く)やっと不調から解放されたと思ってたある日。いつものようにシャンプーをしていて洗い流そうとふと手を見てみたらば、これまでに体験したことがないレベルの毛量が手に絡んでいてもう絶句。何これホラー?

 とりあえず旦那をお風呂場に呼びつけて大騒ぎしてひとしきり悲劇をアピールしたあと、遂に私にも産後の抜け毛が始まったことを自認。「抜ける抜ける」とは聞いていたものの、どこかで自分は大丈夫だと思っていた&これが予想以上にやばかった…


 その日からはもう、まじで一挙動につき一本抜ける。首一振りで髪一本サラリと抜ける。

 毎日が抜け毛との闘いで、朝起きたらまず枕を確認して悲しい気持ちになりながら彼らを回収。次にリビングに行って床中に落ちた彼らをクイックルワイパーで静かに回収。シャワーではこれ以上ないぐらいエアリータッチで髪を洗うも、抵抗虚しく一気に溜まった排水溝を息を殺してお掃除。もはや抜け毛が怖くてドライヤーも櫛も拒否。それがさらに髪を痛めるという負のスパイラル…

 極めつけは、元気いっぱいの我が子に髪の毛を引っ張られ、自然現象にプラスして人工的にプチプチ抜けるという…でも子が元気なのは良いことだから…とはいえ…いや「プチプチ」鳴ってるけど…(以下省略

 妊娠出産ってただでさえ身体に色んな変化をもたらすのに、なにも髪の毛まで奪わなくてもいいよね?!女性にとって髪は、自分が思っている以上にアイデンティティの一部なんだと精神的ダメージの大きさを通して痛感しました…。大事にしよう。男性のハゲネタも笑わないようにしよう。(ハゲは嫌いじゃないです)


 そんなこんなでクソコロナの自粛ストレスも相まって、勢い余ってネットで育毛剤(1万5千円)を購入。ぶっちゃけ効果はそんなにないだろうと思いつつ、「一滴で何円なんだろ~」なんて考えながら毎晩頭皮にポタポタ垂らして精神安定を図ってた。笑

 あれから早2ヶ月。抜け毛の量も減ってきて、はげ散らかしたおでこから遂にツンツンのアホ毛が…!涙 これが妙に元気でさながら土手の雑草みたいな生え方なんだけど笑、嬉しくて嬉しくて鏡を見ながら何度もワサワサなでています。

 ちなみにトップ画像は、写実主義の巨匠クールベの有名な作品「自画像」。毎朝鏡で抜け具合を確認するあの一瞬の緊張感、こんなにぴったりな表現はないwさすがクールベw

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