見出し画像

悪圭の最高峰〜朔(ネタバレ)

悪圭といえば「望郷」もある。あれも中々の悪圭だった。

でもやっぱり悪圭といえば「コールドケース2」の「指輪」。
その名も朔太郎、通称朔。
圭くんを応援するの方たちの中で、悪圭といえば朔だろう。かくいう私も、急に観たくなるのがこの朔。あーー、悪圭の朔観たいなー、ってなる。
で、観てしまった。

物語は銀行強盗が行員を撃ち殺すところから始まる。
それに、回想シーンと今とが交錯するから、ここでも前後する。
相変わらず、観ながらのnoteだから。

初見。
私はなんの情報もなく観た。
「ちょっといい男ですね」と、隣の行員が言う。
うんうん、はげどう!!(つい最近見て使いたかった)
だから予期しない流れだった。
ここからは、それを知った上で書いている。
だって今観てるんだもん。

優しげな朔。
相手の平岩紙さんもいい。
いかにも朔のカモにされそうな雰囲気を醸し出している。
紙さんの名は亜紀。亜紀は銀行員。朔は強盗を企んでいる。

朔は優しげな顔をして亜紀を犯罪に引きずり込む。助けて欲しいという甘い懇願。
あの顔で言われたら助けたくなっちゃうよね、亜紀さんは。
犯罪、ダメ、絶対。なんだけどさ。

捕まる時の朔。
何故かホテルでパンツのみ。
サービスカットなの???ありがとうございます!!

取調室の朔はもう良い人仮面を外して悪圭晒すのよね!!
あーー!いいわーー!悪圭!!
そして振り幅!!
この振り幅があってこそ、この朔に魅力を感じる。悪圭サイコーー!!!ってなっちゃう。

そこからの、回想シーンでまた優しい朔が出てくる!!
もうこの緩急!ジェットコースター並の表裏ある顔を見せる朔がたまらない!!!
優しい時の朔と亜紀が2人でいる時のBGMも優しげ。
こんなん好きにならずにいられますか?ってなるんよ!!!
やばいね、私も騙されちゃうじゃん!!!

銀行強盗に亜紀を巻き込むのをやめようという朔。でもそこで、BARの店主が朔に怒号を浴びせつけ、下っ端が亜紀に銃口を向ける。

でもこれ、ぜーーーんぶ、朔が主犯なんだよね。
それを知って改めて観ると、本当に朔、悪いなーーー!!
こういう顔もできるから圭くんを応援せざるを得ない!沼よ沼。
母には田中圭狂い、泥沼、とも言われたわ!

はい、戻りますね。

そしていよいよ強盗事件。
協力する亜紀。そこに対峙する朔はもう優しげでもなんでもない、本性の朔。主犯の朔。亜紀への想いなんてこれっぽっちもない。
そしてとうとう、朔の計画に邪魔な亜紀を撃つ朔。
血も涙もないとはこのこと。

最後まで信じた亜紀は好きな萩原朔太郎の詩を口ずさむ。朔へ最後の希望を込めて。
朔には通じない。だから撃ってしまう。
亜紀の血の着いた指には「良い人の朔」からもらった指輪が鈍く光る。

物語としてはやるせない。
でも、振り回されたり優しかったりクズでも愛されてしまう圭くんがやる無慈悲な朔。この差がたまらない。真の悪。

だからこれは「役者田中圭」が光る作品の一つ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?