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秋斗~それはおっさんずラブリターンズが生み出した愛の魔物~

‪おっさんずラブ-リターンズ-がまた化け物を生み出した(最高に褒めている)。

それは井浦新(以下敬称略)演じる和泉の元恋人、秋斗!

秋斗は田中圭が2役を生きている。

この秋斗。
ただものでは無い色気がある。
否、ありありだ!

私は元々2人が好きだ。
いうなれば、知る人ぞ知る「アラタナカー」。

新さんを好きな人を「アラター」。
圭くんを好きな人を「タナカー」。
2人を好きな人を「アラタナカー」。

これは「ケンカツ」の番宣により「めざましテレビ」から生まれた言葉。


その2人が色気漂わせ恋人役を生きる!!!
静かな色気バトルだ!

出だしは2話の最後。
血だらけで玄関前に倒れていた和泉。
心配して駆け寄ったはるたんを引き寄せ……

「うるせぇ唇だな」


といってはるたんにキスをする。

このシーンの美しいこと。
新さんの色気!!!

(ここでははるたんな圭くんには色気はない。それがまたすごいところだが。)


そうしてなぜキスをすることになったか、和泉と秋斗との関係が明かされていく。


それはほんの数分の2人のシーン。


色気×色気=♾色気!!


1時間はたっぷり味わったかのような2人がそこにいた!!

その後、タナカーの加熱ぶりを見てか、2人のシーンは「公安ずラブ」と名付けられることになる。


おっさんずラブは元々月9のようなトキメキを求めたもの。

このドラマの女性プロデューサーは女性の友の家に泊まった際、その友が手際よく朝ごはんを用意してくれたのを見て、なぜ配偶者は男性なのか、女性でもいいではないか、と思ったという。
こういうところから着想を得ているのが「‪おっさんずラブ」だ。
そして月9のようなものが作りたかったとも言っていた。

2016年の単発から始まり、2018年の不動産編へと繋がる。

その続編が今回の‪おっさんずラブ-リターンズ-。
不動産変「おかえり」。
だから「リターンズ」。

もう、初回から飛ばす飛ばす。
これだ!これがおっさんずラブの世界だ!
というくらい。
もちろんインザスカイも私は観ている。

私は「俳優田中圭」を応援しているから、圭くんが役を生きるなら、不動産だろうがCAだろうが観る。

不動産じゃなければダメというわけなはない。

ただ、やっぱり不動産編は面白い。
とは思う。

そこで、だ。

単に部長を家政夫に持ってきたところだけでも脚本の妙に脱帽したのに、まさかの、圭くんの2役!!
脱帽どころか禿げるわ!!

しかもこれがまたカッコよさよてんこ盛りだ!
大盛一丁、いや一兆でもいい!!

この春田と秋斗の緩急を目をかっぴらいて観て欲しい!!

そして、名前の妙もある。

春田
秋斗

お気づきだろうか?

春と秋
た行の頭と終わり

明るい春田は元から付けれた名前ではあるが、キャラにピッタリだ。

対して、秋斗。
秋はなんだか憂いを帯びる。
その「秋」という文字を持つ、そして「た」と「と」の対比。

ひっそりこの対比にニヤリとしていたら、突然友が気づいてツイをした。
知ってたよー、と返したら言ってよwと言ってたが、なんだかひっそり胸にしまっておきたい秘密だったのだ。
私にとって。

それくらい、秋斗に心を持っていかれた。

これまでも田中圭はあまり笑わない役はしてきた。

田中圭と言えばワンコ系と思う方も多いかもしれないが、2023年1月期にあったリバーサルオーケストラではほとんど笑わない恋に不器用な朝陽さまを演じた。

オケものはあののだめ以来。
のだめファンからの反発もあった。

蓋を開けてみれば、なんて素敵な話なんだ!なんて素敵な朝陽さまなんだ!
と、タクトを振るう朝陽さまに心射抜かれた!

なにしろ、ここからまた圭くんのファンが増えたのだから。


そんなことがありつつの、秋斗。

その秋斗と和泉との関係が明かされるのが4話

もともとは教官(和泉)と生徒(秋斗)の関係だった。
この秋斗の生意気っぷりもいい。
こびない秋斗にしびれる
それははるたんという甘々の人物を毎週観ているからだろうか。

その後公安として二人でバディを組むことに。
そして震えるくらいカッコいいシーンがやってくる!!

ご覧あれ!!

和泉「ジャムなんかつけて子供かよ」
秋斗「和泉さん、ジャムはこう取るんだよ」
からの秋斗が和泉のネクタイをくいっと引っ張りハムっとキス!!!!!

ふっぎゃーーーーーーーー!!!!!!!!


部長並みに、いや、部長以上に興奮抑えられない。
このシーン!!!


この後、いちごジャムパンがタナカーの間ではやったことはいうまでもない。


カッコよすぎでしょ、秋斗!
ジャム
🍓鼻につけるとか、くらくらする。

張り込み相手にバレないように覆いかぶさる和泉によって、鼻についたジャム。
偶然とはいえあざとい!!
そして、和泉さんのジャムのとり方よ!

からの、秋斗の……
もう私の情緒保てない!!


視聴者には実は見づらいジャム。
真っ赤なジャム。

真っ暗な車内の中でさぞや艶っぽい赤だったであろう。


「いつの間にかそういう仲になっていた」2人。

だが幸せは長く続かない。
だからこそ、和泉の中で生きづづける秋斗。

そして自分が秋斗を殺したという和泉。


ここから和泉の回想。

秋斗からの留守電が入る。
「和泉さ~ん、寝てんの?もう俺先行っちゃうよ、俺一人で十分だから」

この甘え口調もいい。
同じように甘々のはるたんなのに、これは完全に秋斗の声なのだから圭くんのお芝居の引き出しの多さよ!!!

そして駆けつける和泉。

いやね、急いでるからってアジトにドタバタ入っていく和泉にツッコミを入れたいところではあるけどね。
そんなことを凌駕するセリフをまた吐くのよ、秋斗が!!!!

アジトでの2人の会話、これがもう心臓えぐられまくる!!!

和泉「勝手な真似してんじゃねぇよ、お前。死にてぇのか」
秋斗「いつまで俺のことガキ扱いしてるんすか。もうあんたの生徒じゃないんだよ」
和泉「はぁ」

ここまででもやられるのに、さらに追い打ちをかけてくる。
畳みかけてくる。

張り込み相手がアジトの階下に降りてきて様子をうかがうやいなや柱の陰に隠れる二人。
和泉を強引に柱に押し付ける秋斗。

密着する2人

ここで出る秋斗のセリフ!!!!

「抑えろよ、心拍数」
「そんな怖い顔しないの」


そして敵を欺くために猫の鳴きまねをする秋斗。

対して和泉は「殺すぞ」

それを聞いた秋斗の顔がまた秀逸だ。
俺が和泉を守っている、俺が敵をしとめてやる。
愛されている、という自身に満ちたしたり顔。
そして確保してやるという自信。

秋斗が柱の物陰から出る。

その時の和泉の役の生き方もいい。

心拍数が上がりっぱなしの和泉。
やっと通常の心拍数になったのであろう。
秋斗が無事だったという安心感もあったのだろう。

だが。
なにもかもがうまくいくかと思った矢先。

秋斗は張り込み相手に撃たれてしまう。
助けに入った和泉をもかっばってさらに撃たれる。
凶弾に倒れてしまう秋斗。
秋斗の銃によって敵を倒すことはできても倒れてしまった秋斗は生き返らない。
愛しさと切なさと悲しみと絶望がないまぜになる和泉。


そんな秋斗。
再び登場するのは5話。
菊様の回想シーンだ。

菊様と秋斗はライバルであり親友でもあった。
どうしても秋斗に敵うことができない菊様。
それは和泉に対しても、だ。

同室な秋斗と菊様。

寝ている菊様に対し、消灯時間を過ぎても勉強している明人が菊様に起きているかと声をかける。

秋斗「俺、和泉教官のこと好きかも」
菊様「(動揺した目の動きをしながらも平然を装い)へぇ」

振り向きざま、秋斗が言う。

「逮捕するわ」


菊様「どうぞ」

逮捕するわ以降の秋斗は菊様のことを見ている。


恋愛とは先に行ったもの勝ち、というところがある。
先に言われてしまったら菊様は何も言えなくなる。
知らされてしまったら、俺も、と言わない限り、菊様が先に和泉教官へ恋心を伝えてしまえば、それは抜け駆けになってしまいかねないし、菊様はそれはできないだろう。
ライバルであり親友でもあるから。
先に言われてしまったから。

そういう計算も秋斗にはあったのかもしれない。
恋は先手必勝でもあると思う。


こんなに心鷲掴みの秋斗だが、役を脱げばこれだ!


そしてクランクアップはおちゃめ放題!
これは紛れもなく圭くん!
秋斗ではない!



こういうところに圭くんの役を生きる姿の素晴らしさが出てくる。

そして相手がこれまた演技派な、そしてどんな雰囲気にも染まる新さんだからこそ、「いずあき」という「公安ずラブ」になったのだろう。

もしかしたらこの先も出てくるかもしれない「いずあき」。

まだまだ期待したい。

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