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モノクロの世界へ
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これは60年振りに西武デパート池袋本店の組合員がストライキをとった日の風景。
彼らが必死ななか写真を撮るのも気が引けたが、数人撮っている方々に便乗してパシャリっと。
私は母の影響もあり、とにかく洋服が好きで、小さい頃からいろいろとよく連れて行ってもらった。
特に洋服は大好きだ。
そんな好きな洋服。
あの流行病で好きなショップは軒並みなくなってしまった。
なくなったということは、そこで働いていたショップ店員がどうなったかという点も気になるところだ。
全てにおいて働く人がいてこそ、の世界だから。
私も、そこで働く彼女も好きだったブランド。
このブランドがあったからこそ入社したという彼女。
そのブランドがなくなり、他のブランドに配置換えされた彼女。
その配置換えされたブランドも今はなくなった。
今、彼女はどうしているのだろう。
こうしてあの流行病が土足で踏み込んできたアパレル業界。
私が好きなショップの中で今残っているのは一つだけだ。
その一つは西武に入っている。
ご存知の方もいらっしゃるかと思うが、小田急は既に閉店してしまった。
丸井も複数閉店してしまった。
丸井グループが生き残れた戦略として、様々なお店を出店させたからだ、という記事を読んだことがある。
なるほど。
確かにその賃料で生き残るのは良い案だと思うし、だからこそ成功したのだろう。
ただしそれは相思相愛のこと。
今回の西武とは違う。
親会社の意向に反して、西武の職員は某電気店の出店を快く思っていない。親会社の意向とは別に、この点だけ見ると完全なる電気店の片思いだ。
但し、会社組織は一社員の意向ではやっていけないのもしかり。
逆に、社員がいなくては会社が成り立たないのもしかり。
そんな西武池袋本店は店内もつい最近リニューアルしたばかりだ。
さらにこの池袋。
既にビックカメラ、ヤマダ電機とある。
私は思う。
そんなに家電いる?と。
今や西武とは反対側にそびえたつ東武の店内も昔のようではない。
100均ショップまで入り、ともすればそちらの方が人が多い。
ここにもノジマが入っている。
他にもノジマが入っているデバートがある。
ネットでなんでも手に入る時代。
どこも「デパート」として生き残るためには既存の形ではダメなのだろう。
これも多様性にあたるのだろうか?
ただ、どのデパートも、各フロアの一角だ。
今回のように何フロアも使って、というのではない。
それにここのデパ地下には私のお気に入りのお店もある。
先日お店の顔である1階は西武に譲る話になっているようだというニュースを観たが、それでも家電のフロアが何フロアにも渡って入るようだ。
社員さんのストライキ、デモも虚しく話は進んでいる模様。
トップ同士の意向で進んでいる。
ここでは「相思相愛」だから。
働くのは社員さんなのに。
顧客の気持ちもあるのに。
そこは置かれたままで。
小田急がなくなり、西武も変わってしまうかもしれない。
昔から知っているデパートが華やかで鮮やかだった景色。
それはモノクロ写真のように色がなくなってしまうのだろうか。
私にとってはとても寂しい……
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