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隈太一氏の『sazae』―広がる木材の可能性―
GA JAPANの表紙を飾るのは隈研吾建築都市設計事務所の隈太一氏が設計するグランピング施設内にあるサウナ〈SAZAE〉。宿泊者限定施設。
何も知らずに表紙を見た私は、なにこれ?と興味を持った。
このリンク先のサイトから引用させてもらった図面がこれ。
それはもう気が遠くなるような図面。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90815505/picture_pc_9c487d263c48202abe0b76d4ed305756.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90815550/picture_pc_938a9bae740c843afe5f1fdcaef8c94a.png?width=800)
1200枚もの構造用合板を積層した組積造。
しかも一つ一つが上の図面でも分かるように細かい。
組積造になるのか!というのも驚きだった。
組み積み上げる、確かに組積造だ。
ALCや押出成形版が有名だから、木の組積造というのは、なんだか新しい響きだった。
それにしても、1200枚とは。
気が遠くなりそうだ。
3DCADを使ったとのことだが、図面通りにつくる職人さん達も素晴らしく、本当にプロの技を見させられる。
ちなみに、この形に似た表紙を見た時に玉ねぎ!と思ってしまった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90815774/picture_pc_e59d489c58fc715a00b5cc379cc444ee.png?width=800)
このサイトで動画が紹介されているので、見てみたが、本当に一緒に中を巡っている気分になれる。
くるくるくるくる回って入ってく様はサザエの中に入っていくようで、こんな大きなサザエの中に入っていく様は、まるで自分が小人になったような気分で楽しくなった。
サウナの天井に開口があるというのも面白い。
普通に考えて蒸気が逃げてしまう天井に、だ。
特別な排気口をつくったと言うが、一流ともなるとこうもこういう考えに至るのか、と思う。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90815939/picture_pc_c37775f27db533c8db059b8dc59f16a4.png?width=800)
こちらには隈太一氏のインタビューもある。
建設地は直島。建築好きには有名な直島。
行ってみたい場所のひとつ。
そしてこのサウナ、圭くんに紹介してあげたい!
(田中圭好きな私。圭くんはサウナも銭湯も好き。)
忙しいから直島まで行く時間なさそうだが、ファンメはした。
建物推しと推しが繋がる日が来るとは思わなかった。
どこでどう繋がるか分からないのもまた面白い。
さらに木繋がりでもうひとつ。
『上智大学四谷キャンパス15号館』
住友林業設計・施工。
面白いな、と思ったのは木の使い方。
上智大学はキリスト教でもある。
そこでこの木の使い方だ。
今はもう無料会員にしてしまったし、このページは有料会員ページなので、1/2しか読めないが、会員であればぜひ読んでほしいところ。
この木の使い方。
キリスト教を活かした、クロスになっているではないか!
と感心してしまった。
![](https://assets.st-note.com/img/1668057926139-FmGg36l71H.png)
どうやらこのデザインはただのクロスではないようだ。
外観のデザインについて上智大学の川端健太氏に聞いてみると、「外観の交差した木はクロッシングをイメージしたデザインです。上智大学の建学の理念の『多様性』『対話』『文化の交流』などを表現してしいます」とのこと。
内側から見ても素敵だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1668058145572-8PAWmLwx8Z.png)
ウッドショックも解消しつつあり、隈研吾氏の木への回帰もあり、今木材が注目されている。
そんな中だからこそ、今回は最近雑誌で見た2つの作品にスポットを当ててみた。
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