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追いつきたい

先日、「推し短歌」というお題があった。

私の家は祖母が短歌を習い、母もカルチャースクールにて9年学び(あの流行病でなくなってしまったが)某新聞の歌壇に数回掲載されたことがあった。

そんな家系。

私も巣ごもり生活が始まった時に詠み始め、応募してみたものの、私には無理だ、と、いつの間にかやめてしまった。

そんな時にこの「推し短歌」だ。

私の推しは田中圭。
いや、圭くん。
思いっきり詠めるじゃーーーん!!
と、歓喜した。

何首詠んだだろうか?
果てしない数を詠んだ。
他にも建築や祖母との思い出のこと、好きなものを色々と詠んだ。

ただ、数多く詠んだからといって、良い歌かといえばそれはまた別の話。

私自身、他の作品を見て、いいな歌だな、というのは分かる。
素敵な表現だな、と。
ただ悲しいかな、私にはまだその表現力、語彙力が足りない。

母にも、私と同じく国文科を出たタナカー(圭くんのファンの総称)の友にも、惜しいからダメだししちゃうと言われた。

どうやら惜しいらしい。

母にも、あとひとつ何かこう光る言葉が欲しいのよね、もっと勉強しないと、と言われている。

とにもかくにも、この「推し短歌」という企画は楽しかった。
これからも短歌に親しんで行こうと思った。

そこで二首。


桐箪笥一段我が埋めたとて祖母の言の葉二段目につまる

我が家の短歌の祖でもある祖母が使っていた桐箪笥。
私が一段目の引き出しをやっとの思いで埋めてもまだまだ祖母には追いつかない。

歌詠みに魅せられ浸かる言の葉に祖母を重ねてシャボン玉吹く

今回のお題でまた私の短歌熱が復活した。詠みながら祖母を浮かべた。シャボン玉を吹くようにどんどん歌がうまれてくればいいな。


私はいつ2人に追いつけるだろうか。

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