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ピンチはチャンス。高卒から司法書士試験に一発合格した話。

◆ 高卒アパレル店員だった

私は偏差値36〜38(最近はもう少しだけ高いみたい)の高卒で、当時アパレルの販売員をしていた。

最初の頃は、将来のことは基本的に考えていなかったし、自分の生活レベルにも不満はなかった。将来の心配をしても仕方がなく、自分の生活レベル(お給料など)についても、高卒だからこれくらいが普通だと思っていたのだと思う。

でも、アパレルの仕事は体力がいるので、体力のない私にはキツい時も多かった。
数年働いて、転職を考えはじめ、違う業種の仕事を探してみたり、スキルがないからパソコン教室に通ってみたりしていた。

◆ 入院と退職

その頃、なぜかどんどん体調が悪くなっていった。小さな病院では原因がわからず、紹介してもらった大きな病院へ行って、何度も検査した。だいぶ悪くなっていた頃、とうとう病名がわかって、入院することになった。
すぐ治る類の病気ではなかったので、アパレルの仕事はすぐに退職した。

自分でもかなり驚いたし、ショックだった。貯金もないのにいきなり無職になって、両親に迷惑をかけてしまっている。仕事のことはとりあえず退院してからよく考えようと思った。

入院から3か月で無事退院したけど、退院したからといって、今までのような体力仕事はできそうになかった。早く働かないとと思う反面、また体を壊したらいけないという気持ちもあって、なかなか面接にさえ行くことができていなかった。

◆ 不動産屋でバイトさせてもらえることになった

臆病で、面接にも行く勇気を出せず、家に引きこもる日々が少しだけ続いた。
そんな時、縁があって不動産屋の事務のバイトをさせてもらえることになった。今思えば本当にラッキーだった。
当時、事務経験ゼロの私は電話応対も銀行での入出金も怖くてわからないことだらけだったし、かなり非常識だったけど、みんな優しくしてくれてありがたかった。
働いてるうちに、自分にはスキルがないから、自分が働くのに困らない何かがほしいと思うようになった。不動産屋の人達に相談したら宅建を薦められた。
私が「私でも頑張ったらとれますか?」と聞いたら、頑張ったらとれると言われたので、すぐに宅建の勉強をはじめて、一回で合格することができた。
「私なんかが仕事とか色々頑張っても無駄」--そう思っていた私を頑張らせてくれて、頑張る意味はあると教えてくれた宅建試験。
このことがきっかけで司法書士をめざすことになったし、人生を変えるきっかけになったと思うから、当時宅建を薦めてくれたまわりの人達には本当に感謝してる。


◆ もっと大きな力が欲しい

宅建試験に一回で合格できたことで、「頑張ったら結果を出せるんだ」と思えたし、自分の根性への自信を少し取り戻した。
宅建を持っていたら、今いる不動産屋をクビになったとしても、他の不動産屋で働くことができる。大手の会社なら宅建手当も出る。
でも私は、すでにその頃自分は事務仕事が嫌いなことや、不動産関係の人達が苦手なことに気づいていた。パソコン入力などの裏方的な仕事は性格に合わない。

また、その頃自分の人生を結構真剣に考えていて、「誰かに頼るのではなく自分で生きていけるもっと大きな力が欲しい」と思っていた。
まわりの友達や先輩は、結婚して子どもを産んで仕事を辞める人が多かったんだけど、自分はそうじゃない生き方がしたいと思っていた。

◆ 司法書士を目指す

そんなことを考えている頃に、上司が司法書士試験の勉強をしていて…司法書士試験が視野に入ってきた。
宅建とは全然レベルが違うのは私にもわかっていた。でも、①受験資格に学歴などの制限がなく、②独立開業できるということが、たまらなく魅力的だった。今の若いうちに、まだ両親に頼れるうちに、この資格をとれば、絶対自分の人生の大きなメリットになる。
だから、合格率が低いことは知っていたけど、講座を申し込むまでにさほど時間はかからなかった。家族も、「10年かかっても良いからとったらいいよ」(※)と言ってくれたので、ありがたかった。
※本当は1回か2回でとると思ってたらしい

家族の了承を得た私は貯金のほぼ全額を払って早速講座を申し込んだ。

◆ 一発合格から数年

一年半勉強して、司法書士試験にも一発合格した。
最近ずっと忘れていたけど、合格発表を法務局まで見に行ったあの時のことを思い出すとやっぱり少し泣きそうになる。
あのとき欲張って、司法書士も欲しいと思ってよかった。「ルブタンの靴でも買っちゃおうかな?♪」なんて思って貯めていた数少ない当時の貯金のほぼ全額を司法書士の講座に使ってよかった。

合格して数年経ったけど、今でも「司法書士」という資格は私の大きな力になっている。
私は今、司法書士試験の講師業をメインに生活している。講師業をさせてもらえているのも司法書士になったからだし、一回で合格したおかげ。講師として著書も現時点で4冊。

入院したり仕事を辞めたり色々あったけど、そのことがあったからこそ司法書士になれた。順調な人生だったらそんなに頑張れなかった。
だから、ピンチはほらチャンスだよって言いたい。
簡単に言うなとか、お前は運が良かっただけとか言われるかもしれないけど、どんな状況でも、自分が考えて努力して結果を出せば、世界は広がるし、良いこともある。だからこれからも、私は私ができる努力を続けて、夢を叶えていきたい。

◆ 資格で景色を変える

資格は特に、その人にもよるけど、人生を変える大きな武器になる。景色を変えることができる。
経験やスキルや運などももちろん成功するには大事なんだけど、資格ってあるだけで加点になるし信用につながる。

このnoteを読んでくれている人は司法書士試験の受験生が多いかもしれないけど、そうでない人も、何か勉強してみたいことや興味のある資格があるならチャレンジしてみてほしいなって思います。
人生は一度きりで、自分の夢を叶えてあげられるのは自分だけだから。


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司法書士試験講師,司法書士をしています。 【経歴】平成26年度司法書士試験一発合格。平成28年から司法書士試験講師として大学等で活動。 著書「だからあなたを合格(うか)らせたい!司法書士一発合格法」(すばる舎),「パーフェクトユニット記述式必修問題集60」(辰已法律研究所)等。
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