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肢別を解いてから聴く!中上級者のパーフェクトユニット活用法。令和2年度合格者(田端基礎講座出身)の合格体験記その2

I・T様

○辰巳講座の受講歴○
2019年合格目標 司法書士オープン 科目別編・全国総合模試
2020年合格目標 パーフェクトユニット一発合格 田端基礎講座全科目一括(合格年)

1.私のとった勉強方法
⑴ 田端基礎講座受講前の勉強
 受験1年目は他校の初学者講座を受け、一つも基準点を超えることができなかったので別の予備校を利用しようと考え、2年目から辰已の講座を受講するようになりました。このときは本試験の分析は予備校の公開講座や年度別過去問集を買うことくらいしかしなかった、というよりどう分析してよいかがわからなかったため何となく分析結果を見て納得した気になっていました。受講した講座も初学者講座を終了したから中上級講座でいいだろう、という感覚でしか選んでいませんでした。
7年目も不合格が確定した時、周りからは次の試験も落ちたならば別の道に進みなさいと言われ、最後の8年目に入る前に今まで以上に細かく調べるようにしました。
以前は各予備校が出した択一問題の正答率ばかり気にして、正答率が高い問題を落としたら基礎が足りない、予備校の答案練習のここに出た的中問題が確認できていればもう1問正解できた、と思い答案練習で弱点を埋めようとしていました。それでは受からないと思い、今回は的中問題や正答率はあまり気にしないで、正解できなかった問題の原因をきちんと調べました。答案練習だけでは必要な知識を網羅できないので、受験生にとって共通のテキストといえる過去問の出題実績があるものを間違えていないか肢別に調べ、仮に出題実績がある問題を正解にしたら基準点を超えられるかを確認しました。
その結果、基準点を確実に超えられることが分かったので、新しい知識を入れるより、過去問知識を固めたほうが合格に近いと思いました。そのため、自分の弱点対策が入っていないかもしれない中上級のインプット講座や答案練習をやめ、基礎から学びなおせる初学者用の講座を選びました


⑵ 田端基礎講座を選んだ理由
 初学者用講座はいくつかありましたが、田端先生のパーフェクトユニットにしました。理由は2つあります。
 まず1つ目は、1時間の講義であればそこまで準備しなくても気軽に受けられるということ。司法書士試験対策講座の多くの講義が3時間1コマで構成されており、ある程度時間が用意できるときにしか聞けず、結局聞かないまま終わってしまうことが何度もありました。
 2つ目は、講座についている肢別問題集も知識の確認に使えると感じたことです。普段は肢別に分ける前の通常の過去問集を使っていましたが、迷ったときに他の肢の正誤につられ、知識以外の理由で判断してしまうことがありました。その点、肢別問題集であればほかの設問を見ても繋がりがないため純粋に知識の確認ができるので理解しているかが簡単に判別できます。

⑶ 択一対策
 今までの受験勉強から、インプット講座と答案練習とを併用するとどちらも消化不良に終わることが多かったので、提出締め切りに追われる答案練習をやめました。
 それでもすべての講義を聞き終えられずに本試験を迎えることもあったので、最初に肢別問題集を解きました。肢別問題集には同じ論点の問題が重ねて載せてあるものもあり、一度間違えたものは解説と六法で確認し、2回以上間違えたときは講義を聞くというルールを決め、全く手を付けてない講義がないようにしました。初学者用の講義の受け方としてはよくないかもしれませんが、このルールのおかげでわかっている部分を重複して聞くことなく、かつ弱点を見つけて補強することができたと思います。

 ただし、過去問だけでは合格レベルの点数は取れないことも本試験分析で分かっていたので、未出の論点対策に1年前の試験対策用の答案練習を使いました。本年用の問題を使わなかったのは提出締め切りに追われ答案を出すことが目的になってしまった反省からであり、既に正答率などのデータが手元にそろっている去年のものを用いることにしました。締め切りや成績を気にしなくてよいので肢別問題集を科目が終わるごとにその科目の答案練習問題を解いていました。


⑷ 記述対策
 記述は過去の答案練習で比較的良い成績をとれており、採点はされませんが本試験でも論点を大きく外すことがほとんどなかったのですが、普段あまり記述で問われないひな形や添付情報のつけ間違いなどで失点を重ねることがありました。そこで、事前に答案を作成し、解答を確認してから講義を聞いていました。よく出題されるひな形でも改めて確認すると添付情報を間違えたり税額計算を誤ったりしており、講義で逐一修正していきました。講義では練習問題の解説前に必要な知識も確認できるので択一対策にもなり助かりました(※)。取り扱うひな形もあらかじめ厳選してあるので一周回す時間もあまりかからず、曖昧な状態で終わらせることなく進められました。

(※)PU田端基礎講座の記述編では、初学者でも記述の問題が解けるよう、問題演習前に予習講義をして、必要な知識や連想パターンをお話しています。

2.試験が延期になってから
 この体験記を読まれる方にはもしかしたら参考にならないかもしれませんが、延期が決定されてから本試験までのことに触れたいと思います。延期が決定されたことを聞いてまず思ったことは、まだできることがありそうだから良かったということと、早く試験を終えて解放してほしかったということです。ただ、最後と決めていたのでやめようとは思いませんでした
 その後、辰巳を含めて多くの講師や司法書士の方から励ましの動画をあげてもらい、しばらく試験の情報や各予備校の動きを見ながら勉強を続けていきました。新たな模擬試験を作成されたり、弱点対策用の講義を用意されたりしたので何か追加をしようかと思いましたが、増やすと消化不良に終わった経験があるのであえて申し込みませんでした。代わりに講座や模擬試験の説明欄を読み、動画で挙げられた合格者の経験談を聞いて、取り入れられそうなものを探していました。実際に行ったのが過去5年分の年度別過去問集を買って全肢、記述問題を3回解き切ることです。もともと本試験前には答案練習問題ではなく過去問で調整をしていましたが、せいぜい5年分を1回解くだけで挑んでいました。通常の学習と並行して年度別過去問集を解いたので実際に3回解き終えたのは本試験前日でしたが、なんとなく試験に対して自信を持てるようになりました。そのおかげかはわかりませんが、本試験でもわからないなりに自信をもって解答をすることができるようになり、本試験中、時間も気持ちも以前より余裕をもって過ごせました。

3.後進へのアドバイス
 過去問だけでは受からない、過去問+未出の知識がないと合格できないと言われ、また新しいことを学ぶほうが楽しいのでつい新作問題や未出の先例に気を奪われてきました。しかし私の場合は、実際に結果を分析すると既出の知識を固めることに合格への答えがありました。見飽きた過去問にわかっているつもりの講義内容に改めて向き合うことは苦痛でしたがその結果合格することができました。初学者の方はまず講師の言葉を信じて進むことが大切だと思いますが、一度本試験を経験した方であれば、まず結果を直視して過去問の出題実績のある問題を落としていないか、その問題を正解していたら基準点を超えられないかを分析してください。未出論点を一つでも多く抑えないと受からないように見えても実は過去問レベルの知識、初学者用講座で説明されるような基礎的な部分に合格への答えがあるかもしれません。


4.最後に
 コロナウイルスのためあらゆるところで影響が出て、今まで通りにいかないことだらけになりました。その中でも合格まで歩き続けることができたのはたくさんの情報や励ましの言葉をかけ続けた講師や司法書士の方、そして半ば呆れつつも最後まで応援してくれた家族や周りの方々がいたからだと思います。受験勉強中は一人で頑張るしかないと思っていましたが、今振り返ると多くの人に迷惑をかけながらの道のりだったと感じています。この体験記を読んだあなたに少しでも参考になることがあることを願い、締めの言葉とさせていただきます。

○I・T様へ○

改めまして、合格おめでとうございます!

中上級者のパーフェクトユニットの使い方として、とても有益な使い方で参考になる受験生も多いと思います。ありがとうございました。

これからのご活躍を心よりお祈りしております。


パーフェクトユニット方式一発合格田端基礎講座(2022合格目標)→https://tatsumi-ws.com/items/?code=C1002E

中上級者のための『パーフェクトユニット【Reverse】』「解いて聴く」供託法300肢(2021直前期講座)→https://tatsumi-ws.com/items/?code=C0600E

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