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比較表現は、「要素」を覚えて理解する

文法単元のなかで、一番好き嫌いが二極化するだろうなと思うのが「比較表現」だと思うんです!なぜなら、覚えるべき構文がたくさんあるくせに、使われている単語が同じようなものばかりで、覚えにくいからです😳

暗記が得意な人にとっては、ラッキー!でも暗記が苦手な人にとっては、勘弁してほしいところだと思います。わたしも暗記苦手、比較表現は結構イヤでした。でも!比較表現が理解できたり、使えたりするようになれば、

・並べ替えと4択問題で得点できる!(出やすいです)
・図表読解のときに正しく素早く内容を理解できる!
・英作文をするときに、より説得力のある英作文が書ける!

などの利点があります☺✨

今回は「比較の構造や構文」を覚えるときに、より論理建てて理解できるようにするために、比較表現のなかで使われている表現(=要素)がどんなものか、そしてなぜ使われているのか、どんな意図があるのか、などを理解していくことが目的です☺

ただ文章を丸暗記するのではなく、要素を分解して覚えていくことで、本来の単語の意味を理解できますし、なぜその文章がその形を作るのかを理解すると語順を覚えやすくなります!


1.比較表現のベースを理解する

S(比較する時の軸) V ~ 前置詞+名詞(比較対象・範囲)

比較表現の文章はいつでも「主語=比較する時の軸」、「前置詞+名詞=比較対象や範囲」です。こういうと難しく聞こえますが、かんたんな例で言うと

Keiko is shorter than her sister.
ケイコは妹よりも背が低い。
My father is the tallest in my family.
父は家族のなかで一番背が高い。

この場合、主語であるケイコが「比較する時の軸」です。比較する際の、中心となる存在ですね!基準と言ってもいいですね。

そして妹が「比較対象」、家族が「比較範囲」です。比べる相手や、比較を行うときのグループを表しています。

まず大事なのは、この比較対象・範囲は、必ず前置詞や接続詞と一緒に文末に置かれるということです!これを理解していれば、並べ替え問題に取り組むとき、文末から作成して、語群を減らすことができますね!


2. 比較表現で使われる副詞(前置詞・接続詞)とその役割を網羅する!=全部文末に置く

前置詞には「as」「than」「to」「in」「of」「by」があります。このなかで接続詞の役割も持つものは「as」と「than」です。

前置詞の場合は後ろに名詞を置き、接続詞の場合は後ろにSVの完全な文章を置く、というルールもぜひ覚えておいてくださいね🎵

as
[副/前/接]
① [副] 比較対象と同じくらい
② [前/接] 比較対象
例)A is as(副) big as(前/接) B = Bと比べて、同じくらいの大きさ

than
[前/接] 比較対象よりも
例)A is faster than B.
例)A is more interesting than B.

to
[前] 比較対象よりも
※iorで終わる形容詞のときのみ!
例)A is senior to B.
その他 junior / superior / inferior があります!

in
[前] 比較する範囲の中で
※場所やグループを表す単数名詞が続く
例)A is the best in the class.
例)A is the most interesting in the family.

of
[前] 比較する人数の中で
※数字や複数形の名詞が続く
例)A is the fastest of the three.
例)A is the most exciting of the family members.

by
[前] ~差で
※比較対象との量や程度の差を表す
例)A is taller than B by 3cm.

これらはすべて文末でした!


3.冠詞theの役割を理解する

次に、比較表現では、theがちょこちょこ登場します!このtheの役割は、冠詞のルールと全く同じです。冠詞として理解できていれば問題ないですが、もし知らなければ、この機にぜひ覚えてください🎵

the
[冠詞] 共通認識が発生し、特定できる場合に使える
共通認識というのは、その場にいるみんなが「何だか分かっている」という状態です。

《補足》家族と話している最中にペットの犬を見ながら「the dog」と言えば、「飼っている犬の話をしている」と分かります。でも友だちとの話のなかで突然「the dog」と言っても、友だちにはどの犬を指して話しているのかが分かりません。

例)A is the taller of the two. 
=2人のうち高い方・低い方は、見て誰もが同じ判別をできる=特定可!
※2人のなかで比べているので「一番高い」とは言わずに「(より)高いほう」という表現をとります。日本語でも同じですね!だから比較級が続いています。

例)The 比較級(-er) S V, the 比較級(-er) S V.
SがVを~すればするほど、ますます…になる
=結果としてなにが起こるか容易に想像できる=特定可!

★theを省略するときもある!
同じAの中の性質を比べるとき。
例)Point A is [✕] deepest in the pool.
=プールのA地点・B地点・C地点という風に、同一のものの中で比較しているような状況です。


4.形容詞・副詞の前に置けるもの=副詞・形容詞の表現を理解する

比較級では形容詞(そして副詞)の程度を比べる文章を作ります。AはBより大きいとか、小さいとか、高いとか、安いとか…。

ここでは、これらのbig, small, expensive, reasonableなどの形容詞の前に置く要素とその役割をチェックしていきましょう!

下にあるキーワードは、形容詞を修飾する存在、つまり副詞です。

as / so
 [副] 比較対象と同じくらい
例)A is as/so big as B = Bと比べて、同じくらいの大きさ
※1つ目のasは形容詞を修飾するためのもの、2つ目のasは比較対象を表すためのもの、と同じasでも役割が違います!

more / the most
《可算名詞の数にも使える》Bより/最も~である、多い
例)A is more useful than B.
例)A has more pens than B.

less / the least
《可算名詞の数にも使える》Bほど/最も~でない、少ない
例)A is less useful than B. 
例)A has less pens than B.

much
《比較級の強調表現》はるかに
例)A is much more expensive than B.

far
《比較級の強調表現》はるかに
例)A is far taller than B.

even
《比較級の強調表現》いっそう(Bもtallだが、Aはさらに)
例)A is even taller than B.

rather
《比較級の強調表現》いくらか、やや
例)A is rather taller than B.

by far
《最上級の強調表現》はるかに
例)A is by far the fastest in B.
※副詞句なので形容詞句の前に置きます。

very
《最上級の強調表現》はるかに
例)A is the very best.
※副詞なので形容詞の前に置きます。

not
《直後にある要素を客観的に否定》~でない

例)A is not as good as B.
※「同じくらい良い(as good)」を否定

例)A is not more excellent than B.
※「more excellent」を否定=Bほどexcellentではない

例)A is not more than 500 yen.
※「多い」(more)を客観的に否定=(事実として)せいぜい~だけ

no
《直後にある要素を主観的に否定》~でない
例)A is no more than 500 yen.
※「多い」(more)を主観的に否定=(少なく感じて)~しかない

~ times / half / ~ year
《名詞だけど形容詞的に置かれる》~倍、半分、~歳
A is three times as expensive as B. ※2倍はtwice
A is half as big as B.
A is one year younger than B.

この3つは「日本語の語順と同じ」ように覚えるのがオススメです!
・3倍(three times)と同等の(as)高さ(expensive)
・半分(half)と同等の(as)大きさ(big)
・1歳(one year)若い(younger)


以上の要素のポジショニングと役割が分かるだけでも、比較表現への抵抗はだいぶ薄まると思います!たとえば…

《例》 A is no more B than C is D.

例として1つ構文を取り上げてみます!この比較表現の構文、見覚えがありますか?☺no more ~と more than ~ の表現が合体してできている表現なんですが、ここで大事なのは「no」と「more than」の役割を理解していることです。

「no」は否定表現なので、「~ではない」で終わることになります。
部分的に見ると、まず、A is no ~ Bは「AはBではない」ということがわかります。

ここでのmoreは無視してもらってOKですが、一応、「no more」というカタマリがあるので覚えておくといいです!「もはや~ではない」という否定表現です。

「than」は前置詞・接続詞にもなる要素ですが意味は同じで、「比較対象」を表す役割がありますね!

ただ、moreと一緒になって「more than」というカタマリを作ることができます。more than ~で「~よりも多い」→「~以上の」、そしてそこから「(~以上あるなら)~だけではない」という否定的な意味が作れます。

というわけで「more ~ than C is D」は「CがDではないこと以上に」という意味になります。

合体すると「A is no more B than C is D.」は「CがDではないこと以上に、AはBではない」となり、これを意訳すると「AがBではないということは、CがDではないことと同じだ」となります。「どちらの関係も異なる」という点で、同じだ!となっています。


こんなふうに、構文に含まれているキーワードの意味と役割をうまく読み取ることで、並び替えを正確に作ったり、読解問題で時間短縮ができるといいですね🎵

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