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助動詞表現を分類して順位をつける

助動詞の全体図をおさらいする

1つ前の記事で、数ある品詞のなかから最初はとにかく「名詞」「動詞」をフル活用していくことに決めました。もっともっと英語を使いやすいように(話したり、書いたりするように!)「助動詞」を取り入れることも決めました。さらに、助動詞のなかでも「人称変化のないもの」を選ぶことになりました。

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学習するものを具体的に的確に理解する

上の図を見てみると、意味を表すジャンル数が13個あります。1ジャンルにつき複数の助動詞が書かれているものもありますので、「使い方」という意味で数えれば、学習したい助動詞は24個と言えるでしょうか。でもついでに過去を表す助動詞の上4つも一緒に覚えてほしいので、合計で30個弱ですね!

「えっ…数多すぎ…」と思って一歩引いてしまうかもしれません。それは、小さな枠に小さな文字が詰まっているという、視覚的な情報のせいです!英単語帳の1900やDatabase 3500を思い出してください。1ページに6個くらいの単語が載っているとして、文庫より少し大きな本の見開き3ページ分くらいです😉こう考えれば、たったの3ページ!?ならできる!ってなりませんか~!?


助動詞習得の利点を理解する

当マガジン「実践的応用力を鍛える英文法の教科書」では、「実践の場(日常生活など)における利便性が高く」さらに「応用の効く」表現・文法ほど、最初の単元で習得できる構成になっています。反対に「日常生活での利便性が相対的に低く、応用しにくい」表現は、後回しにしています。(受験英語だけで考えると、後半のChapterのほうが重要になってきます!)

助動詞は2番目のコンテンツ!つまり、超超超使えるやつなんです!どんなふうに使えるかというと…

中学生向きの利点:
ほとんどの助動詞では動詞の変化を気にしなくて済む。
→スペルミス減点が減る。

高校生向きの利点:
30個の使い方を覚えてしまえば、4択問題で確実に点が取れる。
→助動詞は語郡からすぐ助動詞の問題だとすぐに気付けるので時間も短縮!

物語文における登場人物の心情をより的確に理解できる。
→心情理解は、センター英語をはじめ、物語の問題を解く上で必須!時間短縮が可能!

社会人向きの利点:
コミュニケーション(会話、メール)をする上で、的確に自分の意思が伝えられる。
→仕事の成果や、より良い人間関係の構築に繋がる可能性UP!

TPOに合わせた表現が使えるようになる。
→状況に不適切だったり、相手に失礼な言い方をしなくて済む!

以上です!


もしも助動詞がなかったら?

ちなみに、助動詞が一切使われていない、現在形一般動詞の文章がどんな意味を持つか知っていますか?たとえば以下のような文章です。

Do you hand in this paper?

日本語にすると「あなたはこのレポートを提出しますか?」です。日本語では「未来の予定」を尋ねているように聞こえます。だけど英語で現在形一般動詞の文章を作ると「ある一定の頻度で行っている習慣的な動作」を意味します。つまりこの英文の訳は「あなたは定期的にこの書類を提出する習慣があるんですか?」となるんです。日報ならこれでもいいでしょう。だけど1回きりの提出について質問したかった場合は「Will you hand in this paper?」となります。

「I」(わたし)が主語の文章だと、もっと不思議な文章になります。本当は「わたしがこのレポートを出すんですか?」(=わたしの義務ですか?)と聞きたいのに、「Do I hand in this paper?」と言ったらそれは「わたしは一定の頻度でこのレポートを提出する習慣がありますか?」となるんです。知らんがな!ですよね。義務の有無を尋ねたければ「Should I hand in this paper?」のように「should」を使うと的確ですよね。

というわけで、助動詞は真っ先に勉強しておきたいものなんです!


助動詞を分類して、優先順位をつける

いうてもうすでに図のなかで分類されてるやんけ!と思った方も多々いるでしょう。そうなんです!助動詞の意味のジャンルを理解しようすいように、わたしが分類してしまっているんです!

だけど、人が分類したものを見たり、写したりするだけで、記憶に残ると思いますか?残念なことにわたしたちの脳みそは「覚えること」よりも「記憶を捨てること」に特化しているんですね。視界に入るもの100%を覚えていたら、記憶スペックがいくら高くても足りなくなってしまいますよね!?パソコンやスマホと同じで、人それぞれの上限があるんです。

じゃあ上限があるなかで、どうやって新たな新情報「助動詞30個の使い方」を脳に覚えてもらうのか?手順は表題に書いてあるとおり!それにもう1つステップを加えて、3ステップご紹介します。

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1.助動詞を再分類する
図の助動詞は「役割」を基準に、その役割を持っている助動詞を羅列しています。みなさんはこれから「助動詞」を基準に、「役割」を振り当ててください。たとえば、「can」には「能力/推論/許可」がある、というかんじです。

出来上がっているものを写したら意味がないので、あえてここに模範となる図表は掲載しません。図や表、◇や◯や△、好きな形や記号を使ってまとめてください。もちろん罫線ノートに箇条書きにするだけでもOKです。

一番大事なことは「自分の頭を働かせて作業している」というところですから!デザイン性は二の次ですよ。時間をかけすぎるのもよくないので、まずは制限時間は10分と決めてみましょう!

2.優先順位をつける
まとめた助動詞に「覚えていくうえでの優先順位」をつけるため、番号を振ります。先ほども書いたように記憶には上限があり、忘れることを前提としています。いっきに30個は無理かもですから、そのなかでも「まずは絶対にこの助動詞の使い方を習得する!」というのを決めていきましょう。そして自分で決めた以上は、必ず習得するんです。

優先順位を決める際の審査基準として、自分の生活で本当に使えそうなものから優先して選ぶといいでしょう。たとえばあなたの立場がだれかの生徒や部下にあたるなら「依頼」表現が役立ちますね。親や上司の立場なら「許可」を与える表現が役立ちそうです。このように、学習を実生活に結びつけていことは、どの参考書にも、どの先生にもできません。学習者であるあなたが自ら選択し、決定する必要があるんです。

3.ジャンルごとの訳し方を考える
確実に記憶に定着させるために、もう1歩踏み込んでいきましょう。図表では「訳し方」を記載していません。ジャンル名が分かれば、なんとなくの意味が伝わってくるからです。「能力」なら「~できる」と伝わりますよね?☺

同じように、他のジャンルの訳し方を自分なりに考えてみてください!これも模範解答はあえて書きません。いろいろな日本語の表現があると思います。テキストや模範解答の暗記ではなく、あなた自身の言葉にするというのもまた、記憶と深く結びつけるために必要な作業なんです。心配な助動詞は辞書で調べて確認してみてくださいね!

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