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TCK(サードカルチャーキッズ)親のコミュニティ一の3年後




「TCKままのグローバルコミュニティ」とは



2021年1月に立ち上げた、TCKの親のための
コミュニティです。


【TCK】とは、Third Culture Kids の略です。
ひとことで言うとすれば、
〜親の国以外の場所で育った子ども〜の
ことになります。


6月に改訂版の「サードカルチャーキッズ」
が販売開始になり、本屋さんで目にした方
いるかもしれませんね。


もともとアメリカ人の宣教師の子どもたちが
親の都合でアメリカから海外へ出て
国間の移動をしてきたことで
彼らの悩み「アイデンティティ」について
書かれていました。


私がこのことばに出会ったのはもう16年前。
二人のTCKを育て(我が家は8カ国なので
Cross Culture Kids=CCK と呼ばれます。


コミュニティではこれまで、
毎月の無料交流会を続けてきました。


何しろ住んでいる国によって
文化背景や生活様式が変わるため、
悩み事も違う、ということもあるのですが
子育て世代ですと学校のお迎えとか
お子さんの習い事などお母さんたちも忙しいので、
ドイツ部とタイ部というように、
ヨーロッパの時間とアジアの
時間を分けることも試みました。

国によって違う親の悩みも

スタートの時点では「ままのコミュニティ」
(あえてママではなくて、そのままのまま、と
掛け合わせてみたんです)
1年経って、パパにも参加してもらわないと
意味がない、と気づき
[TCK親のグローバルコミュニティ]に
名称変更しました。


徐々に男性もご参加くださるようになり、
現在では414名のグループとなりました。


1回目の交流会には、なんと25年以上も前の
ドバイ在住時のお友達や、
韓国に住んでいた時のお友達、
さらにCA時代の後輩までが参加してくれ
世界中から20人近くも集まってくださり
素直に嬉しかったです。


これ、長年FBで細々と繋がっていたからこそ
可能だったんですね。

そしてやっぱりよくいただくコメントは
「TCKって言葉初めて聞いた!」
「うちの子達がTCKだとは知らなかった!」
なんです。


なぜTCKを伝えているのか?

TCKをあえて取り上げる理由は

① 私を含め、1文化だけで育った大人たちには
なかなか理解しにくい価値観があること
② 我が家のタイケンが他のご家族の
役に立つかもしれないと思ったこと
③ TCKが抱えることが多い様々な
問題を、強みに変えていけることが
理想だと思ったから


「自分は日本語を話せるのになぜか日本を
母国とは思えない」
みたいな違和感を抱えたり、
「どこへ行っても外国人」と感じたり、
いわゆる根無草みたいな
感覚を持って生きているのがTCKなんです。


メリットも多いTCK


問題を抱える場合もありますが
すばらしいな、と思うこともたくさんあります。


インタビューしてみると、
私が今まで出会った大人になったTCKたちは
見た目ではわからない持ち前のアンテナと
1文化で育った人がもたない
それぞれの独特な価値観で
興味深い生き方をしているなと感じます。


実はTCKは子どもだけの問題ではなく、
家族にとっても大切なことなんです。
・もし子どもが文化の壁にぶち当たった時
・もし子どもが日本を母国だと感じられない時


彼らの成長の助けになるのは家族のサポートだから。


自分だけが違う、という感覚を持って
生きているって、とても辛いんです。
小さい時はわからなかったことを
小学校高学年くらい、そうです、
思春期に入る頃には敏感に感じるように
なります。


メリットの多いTCKですが
アイデンティティ(自己確立)できるまでには
想像もできないような
さまざまな困難があるのです。

TCKは全体的に自己肯定感が低いとの
報告もあるそうなので
そうならないためにも、
家族で違う価値観について考えることも
おすすめです。


最後までお読みくださりありがとうございました♪
ドイツから愛を込めて

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TCK親のグローバルコミュニティ公式インスタグラム
ここ↑↑をクリックすると交流会情報など
ご覧いただけます。
どなたでも無料で参加できますので
海外で暮らしたことがあるご家族の皆さんに
(特にお父さんたち)
ご参加いただければと思います。
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