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沖縄にて、食について思う。

 沖縄に移住してやっと落ち着いてきて料理もできるようになりました。地場の新鮮食材をじぶんのうちで料理して食べることは、いつかの夢のひとつでもあったからうれしい。

とはいえ、魚や野菜も、生のままか軽く火を通すかして、オリ-ブオイルと塩、味噌と昆布出汁とかで味付けして食べている。これ、料理してるとはいえんな…?とも思うが、食材に鮮度があると、あんまり手を加えなくても素材の風味でじゅうぶんに美味しい。

 近年に通っていた信州の小谷村では食についても、学ばせてもらいました。

 いろいろな場所を旅してきて、知っているつもりでいたことが、じつはあんまり解ってなかったことに気づかせてもらいました。自然と寄り添いながら食をつないでいく生活のあり方みたいもの、日本人のそもそもの季節に寄り添いながら巡らす暮らしのあり方みたいなもの....。
 

 だって都市にいると年がら年中、トマトきゅうりレタスの定番サラダが食べられるし、季節感関係なくコントロールされた食が身近にあるので、雪深い冬場などには基本的には保存した野菜で過ごすことなど、考えたこともなかった。

 また猟で撃たれた獣の肉をさばいていただく時、「あなたの生死を食らわせてもらって、あたし代わりに生きるからな!」と、こころの中でつぶやきながら?ありがたく肉をいただく感覚を知った。

そんなわけで近年はス-パ-マ-ケットで肉のパックみつめて考えるようになってしまった。きみ、どこでどんな環境で生きていたの? とか。笑

 いまいる読谷もそうだけど、地方の市場にいくと食材があたしに語りかけてくる。「ねぇ!あたしたち今朝まで畑で元気にしていたところ、ここに連れて来られたのよ ! 買ってよ! 」「おれ、今朝まで海で泳いでたんやで!そんなおれ食べたら、めちゃ美味いし元気になるで!」
...わかった! 買うわ!
 東京の近所のスーパーでは、みなさん静かなので、なにも買わずに出てくることもよくあった…。
 

写真は先日のやんばる畑人プロジェクトのオ-プンファ-ムのイベントにて。自然に寄り添いながら野菜をつくるプロの畑人とプロの料理人が作られた食事は、さすが!!ほんとうにおいしゅうございました。http://www.haruser.jp/


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