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新たに始めるよりも、大切なこと。

「困っていなさそうに見える」

キャリアカウンセリングを受けたら、こう言われた。

落ち込んだ。
「方法を知っているはずなのに、行動できていない」と言われたような気がした。

確かに、昨年夏からキャリアスクールのカウンセリングの副業をしているし、転職も2回している。
どうやって次の仕事を見つけたらいいのか、やり方は知っている。経験もある。

じゃあ、どうしてキャリアカウンセリングを受けたのか。
1つ目の理由は、今月末に仕事を辞めるから。2つ目は、いつもカウンセリングをする立場なので、カウンセリングを受けてみたかったから。

キャリアカウンセリングを受けて、こんなに落ち込むとは正直思っていなかった。
きっとワクワクするような、前向きな気持ちになれているだろう、と思っていたけど、まるで逆だった。
そして、普段カウンセリングの中で、誰かの話を聞いて分析してアドバイスしていたのに、自分については全くわかっていなかった。

それから、「困っていなさそうに見える」という言葉の意味を、毎日考えた。その言葉を言われたのには、何か意味があるような気がしたから。

私は当初、メインの収入のとなる仕事(本業)をしながら副業を続けていく働き方か、パラレルワーカーの働き方か、どちらにするか迷っていた。

新しい仕事を探すため、転職サイトのプロフィールを更新したり、何社か応募してみたりもした。

また、今までのキャリアの棚卸しもしてみた。
人生をかけてやってみたいこと、譲れないポリシー的なもの、自分ができること得意なことについても考えた。

そうしたら、だんだん重要なことは、新しいことを始めることではないように思えてきた。

いま私は、2つの副業をしているのだが、どちらもとても楽しい。
より良いサービスになるにはどうしたらいいか、自分にできることはないかを考え、時には提案をしている。
ずっと『好きな人たちと一緒に仕事をしたい』と思っていたのだが、それが実現できていることに気がついた。

だったら、この2つの仕事を、大事にしていくのがいいんじゃないか。
モチベーション高く楽しくできている仕事を、もっと頑張ったらいいんじゃないか。

この先、楽しくなくなる日がくるかもしれないし、契約が終了してしまうかもしれない。そうなったら、その時考えればいい。それまでは、できる限り頑張ってみよう。
今まで、楽しいと思える仕事に一度も出会えてこなかったのに、今は2つもあるんだから、頑張らない理由がないだろう。

そう思いはじめた先日、ひとつの副業先から「なべたさんにお願いしたい」と新たな仕事の話をいただいた。本当に本当にありがたい。

これからも、ひとつひとつ、着実にやっていく。



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