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投資商品:バランス型に騙されるな、全世界型を推す理由。唐揚げ理論で説明する。
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの藏屋景子です。
iDeCoをしている友人から相談があった。
「運用商品のオススメってある?
バランス100%じゃなくても、他に変更できるらしくって。
振り分けてもいいのかな?」
今持っている商品は8資産均等型に100%だって。
私なら「全世界型を100%」にするって伝えた。
「それ買うわー」って言ってもらえて嬉しいけど、ちゃんと理由を伝えていなくて。
そこで今回、バランス型より全世界型を推す理由を書いてみる。
唐揚げ理論を提唱
唐揚げ理論を説明する。
私が命名した(笑)。
バランス型って「いかにもうまい具合に商品が混ざっててこれ一つで良さげな印象」があるよね。命名うまいなって思う。
でもね、バランスと言いながら、ムリヤリなバランスの取り方なんだよ。
例えるなら
「5人家族で唐揚げ20個あげるね。
1人4個ずつならバランス取れてるっしょ!」
こんな感じ。
「いやいや、2歳児とパパが4個ずつっておかしいじゃん。
食べる量も体格も違うし!!」ってツッコミ入れたくならない?
もっと詳しく説明するね。
そもそも資産配分とは
資産配分とは、運用する資金を国内外の株や債券などにどのような割合で投資をするのか決めること。
いまは投資の詰め合わせパックである”投資信託”のおかげで、ひとつの投資信託だけで世界中の株や債券に投資をすることができる。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93584861/picture_pc_74108a50bfc3d8f347d50f79ea1a031e.gif?width=1200)
どこの国 × 何 に投資をするのかで
日本・外国 × 株式・債券で大きく4つに分けられる。
・日本株式
・外国株式
・日本債券
・外国債券
この4つ。
外国を細かく先進国・新興国に分ければ
6つに分けることができる。
・日本株式
・先進国株式
・新興国株式
・日本債券
・先進国債券
・新興国債券
この6つ。
バランス型の中身を見てみよう
Slimバランス8資産均等型を参考にする。
![](https://assets.st-note.com/img/1671357168942-oYGAYM3Ufg.png)
8資産バランスは、図のように8つの資産クラスのバランスが取れている。
同じ金額ずつ購入するように設定されている。
国は国内(日本)・先進国・新興国の3つ。
商品としては株式、国際、リートの3つ。
株式・債券に加えて「リート」が含まれている。
リートは不動産投資信託のことなのだが、詳細は割愛。
株式・債券・リートに分散されていることだけ押さえておこう。
時価総額を見てみよう
ここで株式と債券の時価総額を見てみよう。
世界中にどのくらいの金額分が存在するのかってことね。
・株式 59.4兆ドル(出典:my Index)
・債券 102.8兆ドル(出典:三井住友DSアセットマネジメント)
・リート 1.38兆ドル(出典:三井住友トラストアセットマネジメント)(リートは1ドル136円でドル転している 2022 12/18の換算値)
年度が違うので正確には値がブレることはご容赦ください。
ここで注目して欲しいのは
市場はほぼ株式と債券で構成されているってこと。
リートの割合はたったの0.8%なんだよ。
株式・債券に比べるとリートは圧倒的に市場規模が小さいんだよ。
市場規模が大きい株式・債券に投資をしよう
市場規模が大きい株式・債券に投資をすることは世界中に分散投資ができることを意味している。
長期・分散・積立は投資の3原則だ。
8資産バランスをもう一度見てみよう
![](https://assets.st-note.com/img/1671357168942-oYGAYM3Ufg.png)
繰り返すが、市場はほぼ株式と債券で構成されている。
上記の表では、市場規模0.8%のリートに25%も投資されている。
これが果たしてバランスが取れていると言えるのだろうか。
唐揚げ理論でいうところの、2才児に唐揚げ4個だよ(笑)。
いやいや、持て余すでしょうって。
それだけの価値があるのかって。
それでは何に投資をしたらいいのか。
世界中に分散投資できる商品がベスト。
ここで全世界型の株式を紹介する。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93589218/picture_pc_d5f97422baafba08a7db6087d6c31247.gif?width=1200)
全世界型とはその名の通り「世界中の株と同じ比率で持つ」ことを意味している。
全世界型の資産配分は
日本:先進国:新興国=1:8:1 となっている。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93589324/picture_pc_49e0eb050f7eff127f3f283599693fad.gif?width=1200)
世界経済に目を向けると、世界規模では経済は発展し続けるだろう。
であれば、その世界経済の発展の恩恵を受けるには、全世界の株と同じ比率で持つのが理にかなっている。
この全世界型は投資信託1本で持つことができる。
オススメはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
いわゆる「オルカン」と呼ばれている。
ここでオルカンの良さを伝えるのも限界があるので、ぜひ書籍を読んで学んでもらいたい。
オススメの書籍
「ほったらかし投資術」はみんなにお中元お歳暮で配りたい(笑)。
FPの仲間にもオススメして何人かに買ってもらっている。
全世界型がなぜいいのか。
帯を紹介する。
一本買うだけ!
10年以上にわたりみなさんのお金を増やしてきたほったらかし投資の公式本がとことん簡単に生まれ変わりました。
これ一冊だけあればいい。インデックス投資の決定版!
ほったらかし投資の何がすごい?
・忙しい人にこそ最適。手間いらずで簡単!
・若者から高齢者まで、同じ方法でOK
・シンプルでローコスト
・早期リタイアも夢ではない!
・景気が悪くてもほったらかせる
出典:「全面改訂第3版 ほったらかし投資術」帯より
最後に
投資を始めるだけでも称賛すべきこと。
中身はよりベターな方向に変えていけばいい。
最初の一歩を踏み出せれば、あとはつどつど修正は可能。
今動けば、20年後の自分に感謝されるはずだよ!
ありがとうございます! モチベーションが上がります! 頑張ります^_^