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イギリス運転免許証への切り替え方法(体験記)

*こちらの記事は2024年5月現在に執筆したものです。情報が更新されている可能性もございますので、最新情報は大使館ウェブサイトよりご確認ください。

こんにちは、ロンドン在住の大倉です。

ロンドンにて現地就職して約1年間、3回の引っ越しを経験したり、現地企業での仕事文化を学ぶなどしているうちにあっという間に時が過ぎておりました。

今回、イギリスの運転免許証を取得しましたので、その体験を記事にすることとしました。ご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが、BRPが2024年12月末で廃止になり、eVisaへと切り替えとなります。(詳細はこちら)かといって海外でIDを持たずに生活するのはなかなか不便ですし、パスポートを常に持ち歩きたくもないですよね。私自身も卒業ビザを取得した際にはBRPが発行されず、1年近くIDを持ち歩かずに生活しておりました。
また、アジア人あるあるなのか、30代になっているにも関わらず年確をされることがしばしば…。私はロンドンのあるお店にて年確をされ、携帯できるIDを持っていなかったためにそのお店に入れてもらえませんでした。これをきっかけに、イギリスの運転免許を取得することとしました。

ありがたいことに、日本人の場合、必要書類と日本の運転免許をDVLAに送ることで、イギリスの運転免許の取得が可能です。今回の記事では、実際のイギリス免許への切り替えの手順やかかった期間などをお伝えできればと思います。


必要なもの

  • 自動車運転免許抜粋証明書

  • パスポートのコピー

  • 日本の運転免許証のコピー

  • 日本の運転免許証原本

  • D1フォーム

  • 証明写真(35mmx45mm)

  • £43の小切手、もしくはPostal Order

  • Share Code(uk.govにて取得可能

  • カバーレター(日本の免許証返却用)

実際の手順

1. 自動車運転免許抜粋証明書を取得する(必要期間: 約2〜3週間)

在英日本大使館への来館、書類郵送、もしくはオンラインでの申請が可能です。オンライン申請は在留届を在英国日本大使館に申請している人が対象です。(在留届の申請はこちらより可能です。)私はオンラインで申請しましたので、その手順を記載します。

オンライン申請
オンライン申請をする場合はオンライン在留届へログインし、「証明申請」→「新規申請」を選択します。証明書選択より「自動車運転免許抜粋証明」を選択し、以下の書類のコピーをアップロードします。

また、提出先としてDVLAを記入し、申請理由を記載します。書類をオンラインにて提出したら、ORRネットより申請受付のメールが届きます。
*郵送もしくは来館による申請をご希望の方はこちら(https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/index_000048.html#henkan1)をご覧ください。

証明書の受け取り
私は申請の1週間後にオンライン審査完了のメールが届きました。メール内のURLより大使館来館予約をします。(約5日後ぐらいの日程から予約可能です)大使館にパスポートを持参し、窓口にて証明書を受領します。

持ち物

  • パスポート原本

手数料はポンドでの現金払いかカード払いとなります。
*手数料¥2100(もしくは£12)のカード払いを希望する場合、事前にORRネットよりオンライン申請が必要となります。ORRネットへログインし、証明オンライン申請の申請状況一覧よりクレジット決済手続き用URLをクリックし、カードを登録することが可能です。
*代理人が受け取る場合、代理人の顔写真付き身分証明書と委任状(大使館ホームページからダウンロード可能)が必要となります。

2. 必要書類をDVLAに送付(書類送付からイギリス免許受領までの期間:約2週間)

自動車運転免許抜粋証明書を無事取得したら、必要書類をDVLAに送付します。送付する必要がある書類は以下の通りです。

送付書類

  • DVLA申請書D1(こちらよりオンラインでの申請、もしくは郵便局にて取得可能です。)

    • 一部情報が古い部分もありますが、私はこちらの記事を参考にしてフォームへ記入きました。また、D1フォームにBRPの番号を記載しBRP原本を送付する代わりに、フォームにShare Codeを記載しました。

  • 自動車運転免許証抜粋証明書(大使館にて取得した書類です)

  • 日本の運転免許証の原本

    • 私は返却を希望だったので、念の為、付箋に「Please return this to the Embassy of Japan」と記載し、免許証に貼り付けておきました。

  • £43分の手数料分の小切手、またはPostal Order(郵便局にて取得可能)

    • Postal Orderは、郵便局にて取得可能です。発行の際に12.5%の手数料が上乗せされます。また、支払いには現金かデビットカードが必要でした。(Apple Payやクレジットカードなどは利用できませんでした)

  • 写真1枚(45mm x 35mm。D1フォームに貼り付けます。)

    • 私はPhoto-Meのブースで撮影しました。ブースはRymanなどの文房具屋さんやショッピングモールなどにあったりします。(こちらより検索可能です。)他にはSnappysnapsという写真屋さんでも撮影可能なようです。

  • 英国の在留許可を示す書類

    • UK.GOVのウェブサイトよりShare Codeを記載します。Share Codeはこちらより取得可能です。取得した番号をD1フォームに記入します。

    • Share Codeを取得できない場合は、BRPもしくはパスポート原本を送付する必要があります。(詳細はこちら

    • カバーレター

      • カバーレターがないと、日本の免許を返還してもらえない可能性があります。以下内容を記載しましょう。

        • Dear Sir/Madam,

        • Please return this Japanese driving license to the Embassy of Japan in the UK.

        • Kind regards,

        • [あなたのサイン(手書き)]

        • [あなたの名前]

これら書類をDVLA (住所:DVLA, Swansea SA99 1BT)に送付します。私は念の為Special Deliveryにて送付しました。
*北アイルランドに在住の場合、送付先はDVAとなります。詳細はこちらをご覧ください。
私の場合、約2週間で無事、郵送にてイギリスの免許証が自宅に届きました。

3. 日本の免許証の受け取り(イギリス免許取得から日本の免許証返却までの期間:約2ヶ月〜2ヶ月半)

英国免許証取得の2ヶ月半後ぐらいに在英日本大使館より「運転免許証返還」のメールが届いたので、メール内のURLより来館予約をし、日本の免許証を無事受け取りました。


英国免許証を取得してよかったこと

なんと、イギリスの免許を取得することで、イギリスだけでなくEU、EEA、Switzerland、Norway、Iceland、Liechtenstein、アメリカの多くの州(3ヶ月まで。有効期限が1年以上の場合。州によってはIDP(International Driving Permits 国際免許)が必要なことも。)での運転が可能となります。
*運転可能な国の詳細はこちらをご覧ください。

また、英語圏(アメリカなど)や他国でもIDとして利用が可能なので旅行先で出かける際にパスポートを持ち歩かなくても良いという利点もあります。


運転をしない方も、IDとしてイギリス免許を取得することをお勧めします!
以上、イギリス免許証取得体験記でした。


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