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資本主義を乗り越えるには

マルクスが共有知が資本主義を崩壊に導くことをメモで示唆していたにも関わらず、資本論では触れていないと言うことを、どう考えるか。(ポール・メイソン著「ポストキャピタリズム」より)
資本主義は共有知に価格をつけたので、崩壊には至らないように今のところ見える。
私は、もしかしたらマルクスはそのことを見越していたのではないかと思う。
共有のものを私有にする資本主義の本性を公園の再開発、公園の有料化で嫌と言うほど見せつけられている。

こう考えると頼みの綱のコモンズは成立しないのではないかと思う。

誰かが資本主義は自らの尾を食うウロボロスのようだと言っていたが、地球上にフロンティアがなくなったと思っていたら、フロンティア=外部ということに気づいた賢い人が自国に外部を持ち込み、階級による搾取を始め、恐ろしいことに、成田悠輔氏が無意識が自己の外部であることをおそらく知りつつ、体よく「無意識民主主義」と言っているが、無意識すら搾取の対象にしようとしているのではないか。

無意識には砦がない。「マトリックス」は思考は読まれる、だから無の境地になれ、というメッセージだが、無意識は無防備だ。

人の無意識に手を突っ込むな、と私の意識が言っている。たとえ、資本主義が勝っていても、私は別の方法を模索し続けるだろう。公園から排除される人が無くなるように。入管法によって家族分断や理不尽な強制送還が行われることのないように。日本国内で低賃金で搾取され続ける労働者が報われるように。

今は負け戦だが、理想と希望を掲げて行きたいと思う。

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