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トレンディな店では、生魚が流行っているのか?! まとめ⑤レストラン/イモラ編

イモラ、という地名は、まったく知らなかった。F1のサーキットで有名なところで、しかも、セナが事故で亡くなったところだったんですね。
イモラでのF1体験は既に書いたので、レストラン関係をまとめます。

Torattoria da Giovanna   リオーロ・テルメ/イタリア 81ユーロ 2024/05/17

イモラから離れた、リオーロ・テルメという町に宿を取ったので、せっかくなら、ここでも一晩、食事をしたいと思った。
息子は予約しておいたタクシーで、サーキット界隈のロケハン。私はその間、この町をロケハン。

ここは本当に小さな町で、中心地はちょっとした丘の上にある。でもホテルからは歩ける範囲。
レストランも数軒しかなかったが、スノッブそうなところもあり、ホテル内で入りにくそうなところもあり、で、よさそうだなと思ったのがここ。店が閉まっているときでも、そういうことは、雰囲気でわかる。
目処が経ったので、途中で見つけたよさげなバルのテラスでアペロ。イモラから戻ってきたタクシーに連絡して、途中で拾ってもらう。

当たりだった。入店したときの雰囲気が明るい。
奥にテラス席があったのにはさらにびっくり。月を眺めながら、素敵なディナーになった。
パンの出し方とか、サービスの仕方とか、なんだか、いちいち洒落ている。英語もばっちり通じたし。
自然を楽しむために来る観光客や、自転車のツーリングの人も多いエリア。だからなのかな。
とにかく素敵な夜だった。しかも、安い……。

坂道だらけの町の中にポツンと。
パンの盛り方がかわいいし、生ハムにチーズが付いてきたり。
ラムを焼いただけなのに、妙にうまい。地元の羊らしく、お値段は高めだった。
気がついたら月が出ていた。

Osteria Callegherie   イモラ/イタリア 178ユーロ 2024/05/18

ここは、早くから予約しておいた。評判のよさそうな店を検索頼みで。
2週間ほど前に、「予約は18日でよろしかったでしょうか。17日のお間違えでは」というようなメールが来た。
うーん。やはり、F1がらみで混んでいるのだろう。常連さんからプッシュがあったのかも。もちろん、そのままお願いする。
F1の終了時間と移動時間がよくわからず、遅めにしていたのだが、前日対応で時間を早めてもらい、無事着席。
席数もそんなに多くはなく、しゃれた店で、こんなF1上がりでごめんなさいという感じ。こういう店に、おしゃれして来たら、きっと素敵だろう。
実際、デート風カップルが複数いた。

驚いたのは、マネジャーが注文を取り、サービスの人は注文は受けない、さらに、サービスの人は料理を持ってくるだけで下げず、それは別の人がする。でもその流れがスムースなので、変な感じはしない。
これは、そう思えば、サドレルも同じだった。
テーブル毎にサービスの人が付くというスタイルとは違うんですね。確かにイタリアはチップもないし、システムが違うのかも。

メニューは前菜からメインまで、全体に魚料理があったので、これがここの売りなのかと思い、その方面を中心に頼んでみる。
スズキのカルパッチョがあったので、これはもうマストでしょう。サドレルのスターターも生魚だったし、流行っているのかな。
ワインは、ロゼをボトルで頼んだけれど、26ユーロといやにリーズナブル。もちろん、他に高いワインはたくさんあったけれど。

そういえば、ここも、翌日の店も、コース料理はなかった。コースはコースでいいけれど、こういう店は好きだ。

横道にある小さい店なんだけど、中はなかなかにスノッブ……。キャンティみたい。
入口にがっつりマネジャーがいて、誰何される。
コペルトが素敵なのは、いいレストランの証拠。
カンパチのカルパッチョ、モヒートゼリー、ラムのエスプーマ。かなり刺身っぽい切り方。19ユーロ。
ホタテとアスパラガス、マリネした卵黄。ほぼ生な焼き加減。18ユーロ。
自家製フジッリ、ブルークラブラグー。フジッリ、好き。18ユーロ。
アサリのスパゲットーニ、カラスミとキャンディッド・レモン。かなりうまい。20ユーロ。
イカとエビのフリット。ちょっとオリエンタル。23ユーロ。
サフランチーズケーキ、ココナッツクランブル。セドレルと同じで、"模す”のが流行りなのか。味はめちゃくちゃよかった。10ユーロ。

Osteria del Teatro  イモラ 155ユーロ 2024/05/19

こちらも同じく、だいぶ前に予約しておいた。
店は裏道のしかも地下にあり、かなりわかりにくいが、私たちが入った後、すぐに階段に行列。予約しておいて本当によかったと思うのはこんな時だ。
前日のレストランとは違って、雰囲気はカジュアル。店も広かったし、明らかにF1上がりの人もいて、ちょっと和む。
昨日よりはマシな格好をして来たのに、チェッという気もするが。
こういう雰囲気はなかなかサイトでは読み取れないうえに、どちらかがこの日しか空いてない、という選択だった。

元はワイン倉だったようで、ワインリストは本当にずらり。
翌日はまたバイクに乗るので、控えめに、息子と一緒に、24ユーロのお手頃白ワイン1本だけにする。でも、ちゃんとアイスバケットに入れて、サービスの人が注いでくれるし、すごいなあ。
とにかく、生肉、生魚関係が前菜からメインまでいろいろあり、tartarという単語に目がないので、どんどん頼む。
カルパッチョは平造りで、タルタルは刻みということか。
写真全部は撮っていないけれど、息子が取ったメインも牛肉のタルタル。さすが日本人と思われたか?
あーおいしかった。
あとやっぱり、デザートは絶対食べないとね、というのはイタリアに来て改めて思った。

こんな角に、こんな小さな看板。しかも一方通行。お迎えのタクシーの運転手さんが困ってた。
カルネサラダ、アップル風味のマヨネーズ。野菜はちょっとで、ほぼ生肉。15.5ユーロ。
マグロのタルタル。18.5ユーロ。見た目の感じよりかなりうまい。塩と酸味の加減がパーフェクト。
メインの後にチーズ食べないなら、やっぱりチーズケーキだよね。ラズベリーソースに、ライムのコンフィ、クランブル。大変おいしい。10ユーロ。
こんな、なんでもない道に、地下に続く入口がある。モクモク場完備。

(つづく)



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