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読書日記『スペイン語の世界』2024.5.23

スペイン語にあまり親しんでいないので、少しでもその歴史や成り立ちがわかるといいかなと思って読んでみた。
読んでみると、スペイン語のイメージは確かに変わった。
それまでは、どうしても大衆の言葉というイメージで、学術的な感じはしなかったのだけれど、ラテン語から派生して、アルフォンソ10世の貢献や、他国の侵入によって、フランス語やアラビア語の影響を受け手いること。そこからさらに、コロンブスによって、スペイン領が新大陸に広がり、その現地の言葉とも融合していっているところを知ると、ますます、混沌としているところにも魅力を感じる。
以前読んだ、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』の中にも「パピアメント」という言葉がでてきているのが紹介されていて、そのときは何も気にとめていなかったが、それが、スペイン語×ポルトガル語×オランダ語×アフリカ系言語のことと知って、驚くとともに、その複雑さに改めてふところの大きな言語というイメージができた。
とにかく、そんなに混じっている言葉があってもいいなら、日本語×スペイン語×英語もあってもいいかも?
実際アメリカではスペイン語人工が増えつづけているということで、スペイン語と英語が混ざった、スパングリッシュという混成言語の使用者が増加の一途をたどっているという。
その言葉での翻訳まであるというから、未来には本当に混ざってしまうのかもしれないと思ってしまった。

この本は、今はざっと飛ばし読みをしたに過ぎないが、もう少しスペイン語の単語を覚えたころにもう一度読んでみたい。

この本に紹介されていた人で私の興味を引いたのは、ホセ・オルテガ・イ・ガゼットという人。
この人の最も重要な著作と紹介されていた『大衆の反逆』を購入。
もう一冊、世界中で愛されているという詩集の『プラテーロとわたし』を購入した。

早く、スペイン語で読めるようになりたい。

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