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転職のプロが、今、ひとのキャリアに関わるわけ

はじめまして。

新しく【未来型プロフィール】というマガジンを始めるにあたって、何回か自分のことを書いてみようと思います。

と言ってもプロフィールをペタッと貼っただけでは、「で?」だと思うので、エピソードを絡めてお伝えしていきます。

転職のプロって?

実は、10社以上の転職経験があります。そしてそれらは大半が、異業界異業種異職種。一昔前、一つの業界でポストや報酬がアップしていく転職を「ステップアップ転職」だなんて言っていましたが、それに比べて私の場合は、そんなスッキリ説明がつかない上に、ポストも報酬も上がりも下がりもしないことがほとんどだったので、転職数を片手で数えられなくなった辺りから「ステップアップはしていないけど、見聞は広めたから“見聞広め型転職”ということで」なんて負け惜しみ的に豪語していました。

だから、“転職のプロ”と今回のタイトルに書いてはみましたが、ステップアップしたような“華麗なる転職”プロではありません。誰もが知るような学歴はないし、会社も半分くらいは中小企業~小規模事業者。そうそう、ヘッドハンティングされた経験もなく、ただただ、転職してきました、というだけ。でも社会人になってから最短6か月、最長9年という職歴、さらにいえばその中で正社員、契約社員、アルバイト、役員など、職位もいろいろ経験してきていることを踏まえて、僭越ながらプロと言ってみました。

なんで人のキャリアに口出すのか

正直なところ、私はもっと転職したかった、というか雇ってくれるならもっと様々な業界業種職種で仕事をしてみたかった、と今でも思っています。でも、叶わないのです。

それはなぜか。ズバリ、年齢です。
仕事の能力があれば年齢なんて関係ないでしょう!って思ってたし、今でも心底本当に思っているのですが、実際のところはそうなんです。
(仕事がバリできるというわけではないことは自覚してますw)

ここ数十年、企業での採用プロセスは、求職者と企業人事というよりは、求職者と人材紹介会社、そして人材紹介会社と企業人事というコミュニケーションになっています。あるとき、知人に紹介された人材紹介会社の方との面談があり、私はこう言いました。

「私がこれまで業界業種職種に傾向なく仕事をしてきたのは、結果論ではありますが、職務経歴書のとおりです。仕事というのは、ベースとなる仕事力の上に、業界やその企業ならではの仕事の内容があり、ベースがあれば、そのうえで駆使する情報や知識は、急速に学び吸収すれば対応できると思うのです。そもそも違う知識や経験を持っているからこそ、その企業に新しい視点や新しい経験知を持ち込んでお役に立てると思うのです!」

熱く語った私に、目前のキャリアコンサルタントが返した言葉を一生忘れない。

「あぁ、ポテンシャル採用ですね。わかります、そういう考えはありますね。でもそれは、35歳歳以下が対象なんですよ!すでに40歳を超えていらっしゃるので、スキル採用枠でご紹介するしかないんです」

いやいやいやいやいやいやいやいや…!!!
なんですって?35歳過ぎたらポテンシャルには期待していないってことですか?ポテンシャルはもう枯渇しているとでもいうんですか?

R社の伝説のキャリアカウンセラーM女史にも面談の機会を得たけれど、「こんな素敵な方ですもの!私の力などなくても、ご自身のお力で見つけられると思いますよ((´∀`*)ウフフ」という対応でスルーされたことからも業界では、よほどの特例以外は、こういうことらしいわけです。

私はここに、強い問題意識、いや、ストレートに言えば怒りを感じたわけで…要らないもの扱いすな!すでに成長止まってる扱いすな!と。

年齢や経験だけで人を見るのはナンセンス

小学生の頃に学校で学んだことが10年後間違っていた、なんてことも起こりうる社会。物知りだから、長年やってきているからと言った経験が重宝されることも少なくなって、情報や知見を掛け合わせて、どう考えるか、どう新しいものやコト、やり方を生み出すかに価値がある時代だと思っています。

そんななかで若くてもやる気のない人、学んだり、なにかを生み出すことに興味がない人がいます。一方で、40歳を超えても、いや70歳を超えても、常に興味のアンテナを研ぎ澄ましてネタを引き寄せ、新しいサービスや新しい商品を考え、人を巻き込んでいく人がいます。

どちらがいい悪いではなく、年齢や経験というフィルターをまずかけるのをやめて、人それぞれの様子を見ませんか?それが私のメッセージです。

生産労働人口が減って久しく、コロナ禍前には、売り手市場‼だなんて言われているほど企業側の人手不足が問題になっていました。現在の生産年齢人口層は、15歳以上65歳未満の人口を指していますが、高齢化社会の日本の現在、もう少し右へ伸張してもいいと思う一方で、年齢や経験で人を見るというフィルターの扱いを変化させる必要を強く感じています。

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