国際交流ってなんだろう
チェコに来て、地図上ですぐにpoint outできない国から来た人によく会うようになった。外国人として暮らしているから、外国人のバブルにいるわけで、それは日本で外国人として暮らしていても普通にあることなんだと思う。
プラハに来て1週間後、Open micで会ったイギリス人、アイルランド人。今は一緒にアイルランド/フォーク・バンドをしている。
アルメニア人activist
グルジア人とアメリカ人の夫婦
アメリカ人とセルビア人の夫婦
旧ソビエト・ブロック(ロシア、ウクライナ、カザフスタン、ベラルーシ)
語学が堪能なルーマニア人と結婚したマケドニア人
山好きスロベニア人の同僚
パーティ好きトルコ人の同僚
ギリシャ人のエンジニア
Water treatment Ph.D. ケニア人
アジアからは、中国人、ベトナム人、タイ人
オランダ人の奥さんのためにオランダ語勉強してるイラン人
パキスタン人の元ルームメイト
イラク、コソボにいたフィリピン系アメリカ退役軍人
あと、イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、オランダ、デンマーク、ポーランド、モロッコ、チュニジア、ノルウェー、、、スコットランドはイギリスと同じにしたら怒られるかな。あ、それならカタランも別か。
イギリス人とアイルランド人とチェコ人は、とんでもない大酒飲みだと知った(チェコのビール消費量が多いのは、隣国から大酒飲みが遊びに来てるからだと思う)。
ここに来る前は、チェコ人、スロバキア人にも会ったことがなかった。
幸いなことに、日本に対してのイメージはとてもよく、差別をされたことはない。外国人ということで、いろいろイヤな目に遭ったことはあるが、それはどこでもあることで、日本はもっとひどいんじゃないかと思う。
一昨日、プラハで出会った中国人の友達が、3年ぶり?5年ぶり?とにかく超久しぶりにプラハへ来た。午前9時に空港へ迎えに行き、空港でしばらく話しこんだ後、彼女が泊まる知人の部屋へ移動。その道のり1時間ほど、そしてその後も近くにカフェに入って数時間話し込んだ。話すことが、いっぱいありすぎて、お互いどこから離せばいいかわからない。どばーーーっと溢れるように思っていることが出てきた。
37歳。知財専門の弁護士。上海近くの町で一人暮らしをしている。
ドイツ語、英語ができるため、今回は会社幹部の出張付き添いでヨーロッパ来たらしい。プラハはその出張帰りに寄ってくれた。
彼女から聞く中国の様子は、ニュースで知るものとは全く違う。
毎年、年金受給額が上がっていて、金持ち=年金生活者。
生活が本当によくなって、町では夜、普通の人が踊ったり歌ったりしている。将来の見通しが明るいので、みんなハッピーなんだと。
共産党一党のシステムを批判しなければ、「この法律は古い、意味がない」とか、「あの政治家は賄賂をもらっている」とか、「この制度は国民に悪い影響がある」とか、そういう報道は普通にあるとか。
そして中国にあるpeer pressureのすさまじさ。女性は結婚、出産するものだ、というのは、ヨーロッパよりアジアに根強く残っていて、中国もそうだという。ブランド物を身にまとわなければ、貧乏だと思われるとか。彼女は質素な人なので、「ブランドなんかバカらしいって思ってるんだけど」と言っている。しかしブランド物を身に着けていないと、家族が恥ずかしいのだとか。
日本に対して悪い印象はなく、キレイですばらしくorganizeされた国だと思われているそうだ。
彼女の友達や家族は、ヨーロッパに住んでいたのだから大金持ちのはずだ=そうでなければloserだと考えるそうだ。そしてお金をばらまかない彼女から、離れていったという。
弁護士でloserという感覚が、私にはまったく理解できない。
おまけにお金をばらまかないければ友達じゃないって、それは友達なのかと聞いたら、それが普通なんだと。
彼女が働いているのは、世界一デカいlaw firm。9,000人ぐらい弁護士がいるらしい。
月20ドルぐらい出せば、携帯データ使い放題 + HDテレビ2台接続可能契約ができるとか。なんせものすごい人がいる=内需が相当でかいので、質が良くて安い。ヨーロッパの通信サービスの悪さに文句を言っていた。
ツアーで来る中国人観光客は、特別にお金持ちじゃないらしい。お金持ちはツアーで来ないから、と。言われてみればそうだけどさ。
彼女がいなければ、偏ったニュース報道だけの情報で、中国に対して良いイメージを持たなかったかもしれない。
face-2-faceで話をしたら、やはりその人のことが気になる。その人の国のことが気になる。
ニュースも気に留めるようになる。その人から聞いた話と違えば、あれ?と思うようになる。国民の感情を操ってるような報道に、気づくようになる。「その報道、おかしいんじゃない?」と思うようになる。
国際交流は、一人ひとりがいろんな国の人と出会い、その人のことを考えることから始まるんだと思う。
もうちょっと、友達と話したかったなぁ。
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