見出し画像

革命から30年

30年前、ベルリンの壁が壊れた。

そして東ヨーロッパのあちこちで、人々が立ち上がり、

たたみかけるように次々と共産主義政権が倒れて行った。

今でも、ベルリンの壁に上って壁をたたき割ろうとしている人、

血みどろだったブカレストの映像を今でも覚えている。


チェコではVelvet Revolutionと言われる革命があった。

大学生から始まり、アーティストへ広がり、

それから国全土へ広がった運動。

広場を埋め尽くす民衆。

雪が積もる中、一度に50万人が集ったという。


チェコで有名なYouTuber、Honest Guideも、

革命30周年記念のビデオを作っている。


毎年この時期には、その革命の地に住んでいると思うと、

何だか興奮してしまう。

普段は不機嫌な顔をしているおじーちゃん、おばーちゃんだが、

30年前、革命を起こしたのはおじーちゃん、おばーちゃん達なのだ。

尊敬の感しかない。


今年は革命から30年。

色々なイベントが行われた。

現首相、ポピュリズムを批判し、

民主主義と自由を守ろうと呼びかけるデモ。

数人の大学生から始まった運動だが、今は30万人が集うまでになった。


気温8度、前日の雨で足元がじるじるの中、

このデモに足を運んだ白髪のおじーちゃん、おばーちゃんを見て、

胸が熱くなった。

このおじーちゃん、おばーちゃん達も、

30年前、この大学生達と同じ姿だったんだろうなと。


このおじーちゃん、おばーちゃんが、

警察にぶったたかれながら勝ち取ったのが、今ある民主主義。

たった30年前まで、発言の自由はなく、

共産党員以外は教育、仕事、結婚、生活のすべてに制約があった。


「一人一人が参加しなければいけない。」

「民主主義と自由を保つためには継続的な努力が必要だ。」


自由がなかった時代を身をもって知っている人達が言う言葉は、

心に重く響く。


今ある自由は、

昔誰かが勝ち取ったもの。

大事にしなければと思った。

大事にするってのは、その自由が侵されないように、

しっかりと権力者を見張り、声を挙げることも含まれると思う。


いろいろ感じた週末だったな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?