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【第28章】入院中のはじめてのお風呂


術後2日目の続き。

朝の回診では、特に問題はみられないということで、今日からお風呂に入れることになりました。

三日ぶりのお風呂だし、病院はどんなお風呂なのかドキドキ、そしてなんだかソワソワします。


お風呂は3階にあって、初めての時はカードを持参します。(部屋番号とか記載してあるやつ)

私は着るものはレンタルしているので、ここで全て揃いました。タオル大、タオル小を一枚ずつ、そして部屋着を受け取ります。だからその他の物を持参する感じ。(下着とか基礎化粧品とか)

あ、もちろんドライヤーはちゃんと併設されていました。だから旅館とかスーパー銭湯みたいなものをイメージすると分かりやすいかも。

ドライヤーと洗面台は、お部屋の左右に3つずつくらい設置されていたかと思います!

全部で10の個室のお風呂があって、細長い部屋の作りになっていました。一回一回使ったらスタッフさんが洗ってくれているのだそうで、これは本当に大変な作業だろうから、なんだか申し訳ない気持ちになりました。

気持ちよく入れる環境を作ってもらえるのは、とっても有り難いことですね。もちろん感染などへの配慮のために衛生面をしっかり徹底してやって下さっているということなんだろうけど、それにしても一人ずつ毎回お掃除するのはやはり大変な作業ですよね。頭が下がります。

そして、お風呂場にはナント、トイレも併設されていて、これには驚きました!いつもよおしても大丈夫なように配慮されているとは有難い!これはすごいですね!
 

しかも湯船の中は、お尻用にバブルバスになっている!そこにお尻当てて血行促してくださいとのことでした。おおぉ。我が家より凄い。


病院の建物自体が古いので、お風呂もあちこち古さを感じましたが、でも、キチンと清潔に保ってくださっているので全然不快な思いをすることなく使用することができました。


お風呂場自体は男女兼用でしたが、内側からしっかり施錠できるようになっていたので、その点も安心できました。

 
脱衣場にはゴミ箱もあり、使用済みパットも捨てれるように配慮されていましたよ!


入浴に関しての注意事項は、長くても湯船には5分。温まりすぎると出血の危険が増すそうです。


それにしても久しぶりのお風呂ってやっぱりきもちいいですね。日本人に生まれてきて良かったとか、幸せってこういうもんだよな、とか、ここでも当たり前のことに感謝の念がわきました。

震災の時とかにも、テレビで自衛隊の人がお風呂場作ってくれているのをみたことがありますが、お風呂にはいれるって日本人にとっては特に本当に癒しのひとときになるんだろうな、と思います。なんだか、そんなことまで浮かんできちゃいました。


そして、お風呂の時間は1人15分くらいでって言われてたのですが、さすがに髪の毛も長いし、室内に時計もないんじゃどのくらいの時間が過ぎているのか分からない。(あ、これ言い訳ですかね)

久しぶりのお風呂が気持ち良かったのと、お風呂を使うのが初日でちょっと戸惑いながらだったこともあり、時間がかかってしまったようで、途中で『大丈夫ですかぁ?』と声をかけられてしまいました。

長湯してごめんなさい。


私がお風呂を出たときには、ドアの前の椅子に2~3人座って待ってました。
おおっと、こりゃ、プレッシャーですね。

でも、久しぶりに洗った髪の毛をドライヤーで念入りに乾かして、サラサラになった。ただこれだけなのに、それはそれはもう気分スッキリ爽快、気持ちも満たされた。

からだが傷ついて弱っている時って、センチメンタルになるし、些細なことへの感謝の気付きが多くありますね。これはこれで大きなギフトだなって思います。

それにしても、今のところかなり順調な経過できていて、なんとも嬉しい限りです。


続く。

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