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Step 2 ヘンプとは何のこと?リネンとの違い。麻にも色々な種類がある。



今回はヘンプとは何のこと?
ヘンプ、カンナビス、マリファナ、ガンジャ、色々聞きます。

カンナビスというのが
ヘンプもマリファナも含む、植物学上の名前です。

カンナビス(大麻草)の中でも繊維型のものをヘンプと呼びます。
薬用型、つまり医療用大麻と言われるTHCを多く含んだものはマリファナと呼びます。


ヘンプとマリファナは別の種類

ここだけつかんでおいていただいて
ここからは
麻と呼ばれている植物について。

麻というと色々な種類があるのですが
実はこのことが、一般的にまだ理解されていません。

今ここでヘンプについて興味を持ってくださって読んでくださっている方々ばかりだと思いますので、麻の種類としてヘンプを捉えていただいていると思います。

麻、麻、麻、、、

普通は、衣服の洗濯ネームタグに麻100%と書いてあったら
リネン(亜麻)のことになります。
英語でFlax(フラックス)と言ったりもします。
それだけでも混乱しますが、、笑
リネン=亜麻=Flax 同じものです。


麻と書いてあればリネン(フラックス)のこと
可愛らしい青い花が咲くリネン(フラックス)

そして、日本の表記で定められたもので麻と書いていいものが
苧麻という種類の麻。亜麻はカラムシと言ったり、英語ではRamie(ラミー)と言い、
あまり衣服に使われていなくて見ることが少ないと思うのですが
実は、雑草としてかなり身の回りに生えていたりします。
景色の一部で、知ろうとしない限りはそれが苧麻だったとは気づかないくらい
春〜夏頃にかけてわさわさと育って茂っており、雑草として刈られてしまうと思いますが
これは日本古来からある麻の一つとなります。


苧麻(ラミー)

日本の麻というのは
大麻(ヘンプ)か苧麻(ラミー)
ということになります。
その中でも大いなる麻として、神聖なものとして儀式で、また
そして日常の暮らしも大きく活躍し支えていた、優れた植物が大麻でした。

よくよく世の中を見渡すと
まだまだあります!

ジュート麻。
こちらは、みなさんがよくホームセンターや百均などで
麻紐として安く購入している茶色っぽい色の紐は
ジュートで作られています。
新聞紙をまとめたり、荷造りによく使われるのではないでしょうか。
服には向いていません。


ジュート麻 密集して生える姿はヘンプに似ている

その他にも
マニラ麻(かなりちくちくして衣服には不向き。ロープやマットなど作られます。)


サイザル麻、、、(同じくちくちくして衣服には不向き。マットや絨毯などに使われたりしています)


ケナフも衣服では使われなく、
森林伐採の代わりに、エコ素材として紙に使われるケナフペーパーなどありますが
栄養が必要で土を荒らしてしまうため、本当にエコなのか?という疑問が残ります。


色々ありますね!

これらを比較すると
見た目も活用方法も、だいぶ違うことがわかります。

麻とは何か?を思うと
わからなくなるほどです。

実は
植物では〇〇科と、ファミリーが分けられますが
この中でアサ科は、実は大麻だけなのです。


他は、アマ科、アオイ科、ヒガンバナ科、、、と
そもそも植物学的にはアサ科ではないのです!

それは衝撃ではないですか?笑

麻と書いていいとされている植物が麻ではなかった、というわけです。

ちなみに
大麻は指定外繊維(ヘンプ)と書くことに決まっています。

なんのこっちゃです!笑

理由は、指定繊維ではない、つまり”メジャーな繊維ではない”から、だそうです。

ますます混乱、、
あの人は大麻は麻って言ってたけど
ウソついた?って思われます。笑

というのは冗談ですが

本当に麻という言葉で表示されていることで
誤解がたくさん生まれているわけです。

実は、、
これは日本だけです。
日本の中だけ混乱しています。(中国などのアジア圏は知りませんが)

海外では
”麻”を訳せる英語が存在しない。

つまり
言葉がないんです。

リネン、ラミー、ジュート、ヘンプ、など
それぞれの名前があるだけで
全体を総称した”麻”という言葉がありません。

ヘンプは麻の一種で、、と
よく説明には言うフレーズなのですが
これだけ英語では訳せない、と言うわけです。笑

さらに
指定外繊維という区切りはなく
ヘンプは英語なら “Hemp”、イタリア語なら”Canapa"と書くことができ
海外ではシンプルなのです。


同じモノでも、イタリア語ではCanapa, 日本語では指定外繊維(ヘンプ)となっている


いつから日本ではこれが始まったか?は
昭和30年以降でした。
詳しくはStep5で触れていきたいと思います。

ということで
今回のお話はここまでです。

次はヘンプの服としての効果効能について、お伝えいたします。
お読みくださり、ありがとうございました。


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