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60.雨と書かずに雨を書く

今日は雨が降っている


だいぶ前に、なにがきっかけだったかは忘れたけれど
「雨」という言葉を使わずに雨のことを書いてみよう、
という遊びを何人かしたことがある。

ブログの過去投稿にして、この遊びを知っている
人にだけわかるように載せたんだった。

ということを、ふと思い出して転載


わたしはどちらかというと日々のことや
そのとき思ったことをあけすけに書いているつもりだけれど
それとは比にならないくらい恥ずかしいのはなぜだろう^^;

ブログのほうはもう削除したので
こっちもいつかは消したくなるかもしれない

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地下鉄をあがると、土や木々の匂いがした

むせかえるほどの独特の匂いが地面から湧き上がってくる
そして、からだに張り付いてくる生ぬるい空気

もうすぐくるんだな

わたしはいつからこれが前兆だと知っていたんだろうか


光のない世界、というのを体験しに行ったことがある

どんなに目を凝らしても、1筋の光も感じられない
目の前にかざした手すら
そこにあるのはわかるのに、みることはできなかった


その暗闇の世界をアテンドしてくれたのは
視覚障害を持った人だった
彼らは暗闇のエキスパートである


日常のあれこれは
普段は見える私たちに便利なようにできている

だけど、何も見えない世界では
彼らのほうが圧倒的に自由だった

視覚以外の様々な感覚をつかって
世界を把握していく術をすでに知っているから


まだいまは目に見えない「それ」が
そう遠くない時間にくるだろうってことが

嗅覚や皮膚の感覚と
そこから引き出された記憶や経験からなんとなくわかる

それは、彼らの把握の仕方とちょっと似ている気がする


今日はコンビニに寄る予定はない
だから少し足早になる

この曲がり角を曲がったら家だ、というところで

・・・ぽつ

顔に落ちて頬を伝う「それ」の感触は
まるで涙のようで、
そんな風に泣いた日のことを、ふと思い出す


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