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ブローチの力

『胸元にキラリと光るエネルギー 人と想いを結ぶブローチ』



出かける時、洋服に合うブローチを着ける。
特に、冬になるとコートには必ずブローチを着けている。
先日、いつものコーヒーショップに行くと店員さんに
「かわいいブローチですね。」
と声をかけられた。(冒頭の写真のカバです)

私の生活の中にブローチは常に存在していて、どれも高価なものではないけれど、思い出が詰まっている。
冒頭の写真のカバは、10歳くらいの頃、近所のサンリオ商品が並ぶ小さな雑貨店で、お年玉で買ったものだ。

ブローチが入っている小抽斗には、母から受け継いだもの、実父が出張でお土産に買って来たもの、養父が若い頃に行ったスキー場で買ったもの、友人が作ってくれたもの、などが入っている。

上3つ:養父からもらったもの
下2つ:実父からのお土産の七宝焼ブローチ


幼い頃は、自分で買うよりも大人たちからいただく方が多かった。
引っ越すたびに、小抽斗も中に入っているブローチたちも一緒に移動した。
20歳を超えると、お店などでブローチやピンバッジが目に止まるようになり、気にいるとついつい買ってしまう。
あの頃の大人たちもこういう心情で選んでくれていたのかな?と思うと、心がぽわんとする。

近所のデパートで毎年あるチャリティーピンバッジ
500円以上の寄付で一つもらえる


胸元に一つ着けて、季節感を味わったり、思い出と一緒に出かけたり、ブローチで気分も変わる。
東京のとある施設で、エレベーターに乗り合わせた年配の女性から
「あら、かわいいブローチねぇ。」
と声をかけられ、話がはずみ、エレベーターを降りてからもしばらくお話をしていたことがあった。コミュニケーションにも役に立つのだ。

冒頭のカバのブローチ、コーヒーショップの店員さんに
「小学生の頃買ったものなんだよ。」
と言うと、目を丸くして
「えっ!物持ちが良いですね。小学生の頃からずっと持っていたのですか?」
と言われた。
物持ちが良いのか、捨てられないのか分からないけど、どれも思い出がある。

出来るだけ物は増やさないようにと考えているけれど、小さなブローチは今後も少し増えそうだ。