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ニールセン北村朋子さんの「デンマーク×禅×アドラー心理学=幸福学?」読んで

とても興味深く、私にとっては腑に落ちる内容でした。

私は日本の企業で働いていた時に鬱病になり、投薬治療を受けているだけでは、この生きづらさは克服できない!と思い、あらゆる心理学の本を読みました。その中でしっくりきたのがアドラー心理学でした。「嫌われる勇気」の著者である岸見一郎先生の講演会や毎月京都で行われている「アドラー心理学を語る会」にも何度も足を運びました。そこでは、みんなが車座に座って、話したい人が話す。そしてみんながそれを聞いて、討論したり解決策を話し合うのではなく、感じたことなどを話し合う場でした。そして、禅については同僚が臨済宗で禅を学んでいたので、いつも私に禅の話しをしてくれていました。

そうした中、フィンランドを訪れる機会があり、北欧の文化に興味を持つようになりました。調べていくうちにデンマークの文化に特に興味を持つようになり、実際に行って、私の肌でどういうものかを感じてみたい!と思い、2020年9月と12月にデンマークを訪れました。世界的にコロナで混沌としている中、デンマークでは、どういった思いで暮らしているのか?コロナ禍でも幸せを感じて生活しているのか?とても興味がありました。

実際にデンマークに着いて感じたのは、あれ?日本みたいに人々からピリピリした雰囲気を感じない。ということでした。コロナを軽視しているわけではなく、いち早く医療体制を整え、政府がきちんと国民に向かってロックダウンをしなければいけない理由を語り、国民も納得して行動する。不満があれば話し合う。そういった風土に本当に驚きました。

そして、私が出会ったデンマークの人達は、誰もこんな状況のデンマークに何しに来たの?と言わず、ロックダウン中だから、美術館やショッピングはできないけれど、バイクに乗って有名な建築や素敵な自然を紹介するね。と言って連れていってくれました。また、すれ違う見知らぬ人達も、私を訝しげな目でみることはなく、Hej!と挨拶してくれました。とても心地よく感じました。

そして、帰国してからさらにデンマークのことを知りたい!と思い、今VISAなしでEU滞在が出来る3ヶ月をフルに使ってデンマークに居ます。少しずつデンマーク人が何を大切にしているかが分かってきました。

日本人がすぐにデンマーク人のような考え方にマインドセットするのは難しいと思いますが、朋子さんが書かれているように、日本にも禅などの親和性があるので、私もデンマークと日本の親和性を見つけて発信していきたいと思っています。

朋子さん、有難うございました。


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