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【ばあばのさりげない日々】今日のランチは板前にぎり

引き戸を開けると正面に、スキンヘッドで大柄な白衣の男性が立っていた。
この店の板さんだとすぐわかる。
初めて訪れたその店は「寿し店」の口コミ検索で見つけた「寿し仲」だ。
「寿し仲ランチ¥1,100」の文字とメニューの内容に惹かれて行くことにした。

出典:寿し仲ホームページ

#おいしいお店

ランチお品書き5品

しばらく回転寿司も行っていないし、スーパーのパック寿司は買う気がしない。
かといって近所の寿司屋にふらりと入る勇気もない。
何となくグーグルマップで、近隣の寿し屋を検索してみた。
「寿し仲ランチ¥1,100」品書きには、5品の料理が紹介されている。
手頃な値段でこの品数ならお得感がある。
歩いて15分くらいの場所らしい。
思い立ったが吉日と、さっそく出かける準備をして、店に向かった。

毎日ランチあります

日曜日もランチをしているのか、確かめずに来てしまった。
恐る恐るスキンヘッドの店主らしき男性に「ランチできますか?」と尋ねた。
「できますよ」という返事。
人なつっこい笑顔を見せて、カウンター席を勧めてくれる。
店の奥から愛想の良い女性が現れて、おしぼりとお茶がカウンターに置かれた。
板さんのおかみさんかな?二人のやり取りから察しがついた。
あいさつ程度の雑談をして、出されたおしぼりで手を清め、お茶を飲む。
日曜日の住宅街は、ランチ客は少ないと見えて、客は私一人。
店内を見回しながら、料理を待った。

海鮮丼イメージ

まずは海鮮サラダから

最初に運ばれてきたのは、海鮮サラダと前菜だ。
生野菜に青魚のスライスのたまり漬けが、数枚乗ったサラダからいただく。
刺身を買ったときに、ときどき生野菜に乗せて、胡麻ポンで食べることがあるが、それよりあっさりして食べやすい。
前菜は、長皿に3点盛の惣菜があしらわれている。
中でも鶏むね肉のぬか炊きは、珍しくておいしかった。

板前にぎり

そろそろ大将の出番とあって、シャリを握り始める。
板前にぎりを目の前でいただくのは、何年ぶりだろう。
少し、はしゃいだ心持ちがした。
「つけ台」には、ガリと指ふきが置かれ、白身の魚から順に、オリジナルの塩で3巻いただく。
おかみさんが、いつの間にか茶碗蒸しを置いて下がっていた。
合間にいただく茶碗蒸しのだしが、程よい加減でのど通りもいい。
つぎはしょう油でどうぞと、マグロ、サーモン、えびが出てくる。
手早く細巻きが、ふた切れ添えられていた。
順番にお寿司をいただき、料理も全部平らげて、大満足でランチは終了。

この店にして良かった

お茶を飲みながら、おかみさんと三人で、世間話に花が咲く。
11月いっぱいなら、アナゴ料理のフルコースがいただけると聞き、好物のアナゴが頭に浮かんだ。
雰囲気も良く、料理の味も量もちょうどいい、この店にして良かった。
シングルシニアは台所事情もあり、そうそう贅沢はできないが、ランチならまた来てもいいな~と思いながら、席を立つ。
お会計は、PayPay払いができるのも、気楽に利用できる要素の一つになった。
贅沢なイメージのある寿司店だが、ここ「寿し仲」はリーズナブルな値段で板前にぎりのランチが味わえる、住宅街のお寿司屋さんである。

出典:宗像鮨ヒトサラ

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