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自分に優しくあるということ

ここ数日、気力が減って元気が出なかった。
元気が出ないと気分も憂うつで最悪だ。

ルーティーンだけを淡々とこなして、ゆっくり休めばいい。
そう自分に言い聞かせて、過ごしてみる。

だけど、元気が無いときほど、自分のできないところばかり目について、頭の中で、「あれやらなきゃ、これやらなきゃ。」って鳴り響く。
例えば、「キッチンの引き出しの掃除しなきゃ」とか「窓のサッシも掃除しなきゃ」とか急に気になり出して…ルーティン以上のことを求めてくる。不思議。
そして、できない自分を『ダメ認定』しては落ち込んで。
ゆっくり過ごしているのに全然休めていない。

◇◇◇

頭の中の「やらなきゃ」思考をリセットするために、外を歩いてみた。
いつもはイヤホンで音楽を聴きながらだけど、外して外の音に耳を傾けてみる。
鳥の鳴き声、車の音、私の足音。景色も見ようと空を見上げた。紫陽花が咲いていた。

帰ってからは、YouTubeで好きな動画をただただぼーっと眺めた。
とある主婦の日常を映したvlog。彼女と共通点がいくつかあって私は勝手に親近感を覚えている。日々を淡々と過ごす彼女のその姿に、共感し励まされた。

なんとか気分を上げようといろいろ試してみるが、なんだかまだ燻っている。
体と心を休めるためにゆっくりしている自分に対し、心のどこかでは怠惰なやつだって思ってる。

◇◇◇

夕方、夫のお弁当のおかずを下ごしらえしているときにふと思った。

「こんなに元気がないときでもお弁当作ってる私ってすごくないか?」

お弁当作りだけじゃない、ルーティンの家事だってこなしてる。毎日のことだから当たり前になって気にもとめなかったけど、「できてる自分」がちゃんといた。そんな自分を見つけて安心したのだ。

◇◇◇

回復した今、考えてみる。
「元気が出なくて気分もうつうつとしたとき、何が欲しかっただろう?」って。私は、「安心」したかった。休んでいるときに、なぜか「あれやらなきゃ。これやらなきゃ。」って責め立ててくる思考じゃなくて、「安心して休みなよ」って言える自分がいて欲しかった。

自分にスパルタなところがある私。

自分に「優しくあるということ」がまた少し分かった気がする。









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