『みんなのデザイン、みんなでデザイン』イベントを終えて
2023年11月26日(日)『Design Pledge Vol.6 みんなのデザイン、みんなでデザイン。』というイベントが開催された。
私はパネルディスカッションでデザインについての質問に答える5人の中の一人として参加した。
思えばそうか。
自分はもう16年もデザインやってんのか。と不思議な気分だった。
自分ではまだまだな感覚なのに、デザインを始めたばかり。という方からするとデザインずっとやってる大先輩な位置付けなんだな〜。みたいな。
自分としても思考が整理できる良い機会なので、質問について自分が思うことを、この場でもつらつら書いてみようと思う。
作り出すことのしんどさと楽しさ
しんどい点としては、ゴールに向かって順調に進めばいいが、Jを描くようにゴールに向かうと思っていて、落ちている時がしんどい。
ニューヨークのデザイン学校で教鞭を取られている遠藤大輔さんという方が「デザイン、学びの仕組み」という本の中で「作り出すことに向き合うとゲシュタルト崩壊する過程がある」と言っている。
例えばコップをデザインしてくださいと言われた時に、高さをどんどん低くしていくとある点からお皿に見える瞬間がある。広さを広くしていくとまたしてもお皿になる瞬間がある。最適なコップの位置はどこにあるんだと一瞬コップがわからなくなる。その時はすごくしんどい。でもそれを経た先にゴールがあるとおっしゃっていて、そのゲシュタルト崩壊している時は確かにどんなプロジェクトにもあって、その時はすごいしんどい。
でも最終的には着地していく。そしてその落差に麻薬成分があってまたデザインをやってしまうという感覚に近いんだと思うww
職業病との付き合い方(ストレートネック、腱鞘炎、肩こり、頭痛など)
なんだかんだ大きな問題。
解決策ではないが、スタンスとしてデザイナーは『椅子に暮らしてる』と思え。と聞いたことがあるww。椅子に座ってるんじゃない。我々は椅子に暮らしているんだと。
暮らしてるスタンスでいると、ボロ家は避けるわけじゃないですか。
椅子にはある程度課金してこだわっていきましょう。
何をもってデザインというのか
これは、デザインしないデザイナーにも通じるかもしれないが、
目に見えることを生み出すことだけがデザインじゃない。と思っている。
私は事業会社という会社に勤めているが、チームや組織を作るということもデザインだし、組織が上手く回るように仕組みを考えることもデザイン。戦略を考えることもデザイン。
“デザイン”という言葉が横文字でかっこよくて、いけてることじゃないとデザインと言えないんじゃないか。みたいな意識が働くかもしれないけれども、大体のことはデザインだと思っている。
デザインでコンセプトを考えるときに、「主語を大きく考えすぎない」と聞きました。その考え方を具体的に教えてもらいたいです。
イベント時にBASEの鶴岡さんのお話をしましたが、具体的な話ここに載ってるのでぜひ。
今回はここまで。また後日整理しようと思います。
デザインしないデザイナー
事業会社にいると、デザイナーがデザインしなくなることは結構キャリアステップとしてデフォルトで、対価も高くなっていく設計がなされている。(
デザインをひたすら作る担当レイヤーから、だんだん戦略を作るレイヤーに移行していき、それに伴い給与も上がる)
なので、フリーランスで戦略レイヤーの仕事をした時に、アウトプットとして物がない。から対価が発生しない。という悩みは確かにそうか。そこは何かバグが発生していそうだなと思った。
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