アートと生き方を世界一弱いヒーローから感じる

こんにちは。敬基です。


皆さんは、やなせたかしさんをご存じですか?

やなせさんは何を隠そう、アンパンマンの作者であり、アンパンマンマーチを始めとした歌の作詞をされています。

今日は、歌詞もアートで、作詞家もアーティストなんだなぁと感じたお話とアンパンマンについて。


先日、仕事をしていてクライアントにお電話をした際に、コール音でアンパンマンマーチが流れてきました。

「何のために生まれて、何をして生きるのか、答えられないなんて、そんなのは嫌だ!」

と始まる歌詞。冒頭から生きる目的を問うてきます。

気付けば目の前のことで手一杯。

それはそれで充実している生活ではあるのですが、生きる目的や目標を聞かれても、答えられないって嫌だなと思わされました。


当時はこんなに深いメッセージが込められていたことに気づかなかったなーと思いつつ、帰ってから調べてみると、アニメでは1番の歌詞が省かれていました。

さすがに子どもに対してこのメッセージは壮大すぎると判断されたみたいですね。どうりでピンとこなかったわけです。

そして歌詞の意味や背景を調べてみると、とてつもなく深かったです。

たくさんの仲間がいるアンパンマンなのに『愛と勇気だけが友達さ』という歌詞に違和感を感じた人も多いのではないかと思いますが、ちゃんとした理由があるんですよね。

また、1つの事実だけが正解というわけではなく、違和感に対して『なんでなんだろう?』と考えること。

これがある種、作品の1つの意義であり、アートと感じる所以なのです。


戦争や大震災を経験したやなせさんのヒーロー像がふんだんに詰まったアンパンマン。

ちなみにあんぱんをモチーフにしたのも、外側はパン(外国)、中身は小豆餡(日本)という和魂洋才からきていると仰っていました。

アンパンマンという各世代の子どもから愛されるヒーローですが、やなせさん自身、世界一弱いヒーローと表現されています。

自分の顔を分け与えることで人を救うという作風も、やなせさんの価値観を感じます。

アートというのは、まさに作品を通じて生き方を表現しているものですね。


大人になってからこういう作品に触れると、学び得るものが多いですね。久しぶりにアンパンマン観たくなったぞという方は、こちらの公式TouTubeチャンネルがオススメです。

10分ほどの映画『アンパンマンが生まれた日』が観れます!


最後に、人を喜ばせるということが大事というやなせさんの人生観。

それを感じることができる作品としてアンパンマンを観てみると、まさに生き方の教材です。

今年のGWは童心にかえりながら、生き方について改めて考えてみようと思います。

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