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中国語の彼女

近くの小学校のボランティアに行く。

絵本の読み聞かせのことは先日書かせていただきましたが、

今日は別のボランティア。名前は何と言うのだろう?
外国からこられた転入生の補助、的な。
言葉が通じないから、教室に座っているのも大変。それでボランティアさんに来てもらって簡単に通訳したり、次はこれだよ、ってノートの指示をしたり、授業についていけないから別の内容をそこでしたり。

多いのは日本語のお勉強。ひらがな、カタカナ、物の名前、色の名前。
そして算数。グラフの見方や計算。
そんなとこ。

今、この小学校にいるのは中国から来たお子さんで、この子を去年から見ていた。時間のある時に。
もちろん何人かのボランティアさんがいる。
みんな時間の都合がつく時を選んで振り分けられる。

この子は4月から2年生。

1年生の時は、席に座っているのが本当に大変で。
1時間、学校中をグルグル回るのに付き合ったりもした。
階段を登ったり、降りたり。おんぶしたり。笑

日本語も通じないし、私が中国語を話せる訳でもない。全く。
市の教育委員会から借りている翻訳機を頼りにちょっとずつ進めていったりする。
思うより大変で。これが。笑



つい、昨日のこと。
私の職場、大手牛丼チェーン店にこの子が来た。
私は彼女にすぐ気付いたのだけど、帽子とマスク姿の私は分からないよな、と思って、マスクを取って
「こんにちは!分かる?」と言った。

いっときして目を輝かせる。
わぁ°・*:.。.☆
可愛い♡ほんとに可愛い♡
ついでに一緒に来ていたお母さんに挨拶をした。
日本語が分からないみたいで、ただ、笑顔が返ってきた。

牛丼屋に来たのはお昼のピーク時だったので、それ以上話すことは出来なかったのだけど、今日学校に行くと、
「ご飯屋さん美味しい!」
と一発目に言ってくれた。

それから、通訳機を使ってお肉屋さんのキックボード、と言う。。。
ん?キックボード?
絵にも描いてくれたけど、田舎のここにUberEATSもないし。。。と考えていると、わかった!
今、お子様のセットに、あるアニメのスケートボードがついてくる。それを言っているんだ!

それが、自分にはなかった、と。言っている。
確かに。
彼女の家族が注文したのは、牛丼ランチセットがお母さんで、彼女は牛丼の単品。

そっか。無かったね。お子様のセットつけてなかったもんね。

欲しかったんだろうなぁ。
そう思った。
今度持ってきてあげようか?
そう言ってしまいそうになった。でも、ダメだよね。そういうの。
平等に接しないといけない立場。ダメだよね。
チクッと胸が痛む。

彼女の話しによると、住んでいる家はこのお店の近くらしい。
きっと、いつかまた来てくれるかな。
その時、セットをつけるとおもちゃがついてくるよ、って教えてあげようかな。
そう思った。

ご飯屋さん。お肉屋さん。と言ってくれた私の職場。美味しかったみたいで良かった♡

今日の授業はなかなか言うことを聞いてくれなくて、ひとつもノルマ達していないけど、カバンの中からシールを出した彼女。
どれ好き?と聞いてきて、4!と言う。
4個のシールをくれるそうだ。

貰うのも悪いな、と思いながらも、4つ選ばないと彼女の気持ちが収まらないなと思ってリボンとハートのシールを選ぶと、私の手に貼ってくれた。

そうこうしていると、あっという間に1時間が過ぎてしまったのだけど、なんだか可愛くて。
嬉しくて、夕方の今も、シールはまだ手に貼ったまんま。まるで刺青かのように馴染んでいる。

お風呂に入るまでこのままで過ごそう、そう思った今日の休日。

今までよりグッと距離が近くなった気がした。

彼女のおかげで今日も温かくなったな。
ありがとね *ˊᵕˋ*




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