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海外在住経験ゼロの私が英語でMBAを取った経緯とそれによって得たもの①~英語クラスへ飛び込んだ背景~

少し前になりますが、母校であるGlobis Management Schoolにインタビューを受け、大学院の運営するサイトに記事を載せて頂きました。

インタビューを受け質問に答える中で、グロービスに入学した理由、なぜ英語にしたのか、通学中に妊娠・出産して最後の半年はオンラインで講義を受けたこと、、、などなど色んなことを思い出したので、2022年最初のブログはグロービスシリーズにしようと思います。MBAの通学を検討している方、英語でのクラス受講についてハードルを感じている方などに、少しでも参考になれば嬉しいです。

シリーズの1回目は、グロービスの英語クラスを取り始めた背景・理由から。

総合商社という特殊な環境(総合職はほとんどの社員が海外在住経験あり)

大元の背景まで遡ると、私はグローバルな舞台に憧れて、多様な国籍・文化の人とともに働きたい!海外で仕事をしてみたい!という思いで総合商社に入社しました。

総合商社という形態は本当に特殊だと思いますが、入社した同期も多くが帰国子女か留学経験あり。私のように日本生まれ日本育ちで入社した人も、基幹職(総合職)は入社10年目までには海外研修生という形で1~2年の海外駐在を経験する人がほとんどです。

しかし私は、帰国子女でも無ければ留学経験も無し。海外研修生の機会も色んな状況で逃してしまって、いつの頃からか、「海外に住んだことが無い」というのが強いコンプレックスになっていました。

英語でディスカッションする環境に身を置きたい

そんな中、日本にいながらでも、フルタイムで仕事をしながらでも、いつか海外駐在する機会に備えるという意味でも、日本にいながらグローバルな仕事をするためにも、英語でビジネスについてディスカッションする機会を継続的に持ちたい!という思いが強くなっていました。

それまでにも英語塾やTOEFL塾に通ったこともあり、TOEICは950点を取ったこともある。でも、本当にビジネスを議論する際に自分の英語力で通じるのか・・・。継続的に使う機会が無いとどんどん鈍っていくのではないか・・・。そんな思いがあったので、今更ただの英会話に通うのも・・・と思っていた矢先、グロービスで英語のコースがあることを知りました。

最初はMBAを取ろうなんて大胆な発想は全くなく、自分の業務(人事)に関わりのある科目で、Organization Behaviorとか、HR Managementなどを取ってみて、英語でビジネスを勉強してみよう!ということで単科で講義を取り始めた、というのが、グロービスに通学を始めたきっかけです。

※グロービスは本格的に修士を取るコースに入学する前に、一つの科目から受講をでき、その後本科(MBA)に入学する際はその分も単位が認められるという「単科制度」があります。

英語クラスのメリット

そんな経緯なので、私の場合はそもそも「英語でビジネスを学ぶ」ことが目的だったので、日本語で学ぶか、英語で学ぶか・・・という選択肢で悩むことはありませんでした。しかし、一般的には、帰国子女やある程度英語レベルの

・色んな国出身の友人ができる!

英語のクラスとは言え、私が通っていたのはパートタイムMBA(平日夜間&土日のクラス)なので、生徒は基本的には日本で働いている人がほとんどです。なので、クラスの6~7割くらいは日本人ですが、そんな中でも3~4割くらいは外国人のクラスメイトがいます。出身は中国、タイ、ベトナム・・・等アジアの方が多いですが、フランス、エジプト、マリ、コロンビア、、、など、世界各地域から学友が集まっていて、とてもダイバーシティな環境です。海外の在日大使館員の方なんかもいたりして、日本語クラスだったら知り合えなかったような人たちと友達になれるのは、一番のメリットじゃないかと思います。

・英語で議論する度胸がつく!

最初に書いた通り、海外在住経験が無く、どんなにTOEICの点が高くてもスピーキングにはあまり自信が無かった私ですが、さすがにグロービスで毎週何時間も講義を受け、曲りなりにも英語で自分の意見を発信することで、少なくとも度胸はつきました。

未だに、正確な文法で流暢に話す・・・とは言えず日々精進という状況ですが、ビジネスの議論をする上で、キーとなる単語を抑え、多少Brokenであってもポイントを伝えようとすれば相手は理解してくれる、という感覚が身についてきたと思います。

英語クラスのデメリット

・予習・復習に時間がかかる

これは人それぞれ、元々の英語力にもよりますが、やはり、毎回10~20ページのケーススタディを英語で読んで、アサインメントを出して・・・というのは、純ジャパニーズにはとても時間がかかります。

通学していた頃はまだ30代前半で体力もあったので、22時まで仕事をした後でファミレスでごはんを食べながら終電まで課題をする・・・なんていうこともよくやっていました。(これ、日本語クラスでもそうだと思いますが。私にとっては英語だったので倍以上時間がかかったかなー、、、と思います。)

・(日本語に比べると)学びは浅い・・・

そして、上述の通り苦労してケースを読んでアサインメントやって議論をして・・・とは頑張りますが、どうしても学びの内容は、日本語で学ぶよりは浅くなっているのは事実です。

クラスの講義も良く見積もって7割くらいの理解で進んでいるし(いや、本当は5割くらいかも・・・?雰囲気で理解したつもりになっている。)、過去学んだケースやフレームワーク、セオリーの定着率は、きっと、日本語で学んでいた方がもっと深かったのは間違いないと思います。

留学or国内、英語or日本語は目的次第

友人や後輩でMBAを考えている人に、「MBA取るなら留学した方が良いか?」「国内で学ぶなら日本語の方が良いか?」など相談を受けることがありますが、上述の通り、私は私なりの目的があって、「国内で」「フルタイムで仕事をしながら」「英語で」学び、「Non-Japaneseの友人を作って自分の世界を広げること」に意味がありました。

「MBAを取りたい」と一口に言っても、グローバルTOPの大学院で学ぶことが目的なのか、海外に住んで大学院生活を送ることも含めて重要なのか、日本語で経営について深く学びたいのか、自分や家族の状況、経済的余裕の度合い、卒業後何をしたいのか・・・などなど、人それぞれで目的や状況が違うと思うので、一概に「どっちの方が良い!」とは言えません。

私の場合は、英語でMBAは取ったものの、やはり未だに海外に住んだことがないことにコンプレックスを感じたり、海外留学してMBA取った人には敵わない、なんて思ったりもしますが、自分なりに考えて選択して行動してやり遂げたことで、それなりの自己肯定感に繋がっています。

また、今後のシリーズで書いていこうと思いますが、グロービスの場合は英語コースを取っていても一定数の単位は日本語クラスも取れること、全国のグロービス生が集まる会議で政財界の錚々たる方達の講演が生で聞ける機会があること、在学中・卒業後の学友との繋がりが強いこと・・・など、当初想定していなかったけれど得られたものも山ほどあります。

「帰国子女でも留学経験もない私が英語でMBAなんて・・・」と躊躇しそうになったりもしましたが、勇気を持って一歩踏み出してみたことが今沢山の財産になっており、“私にとっては”最善の選択だったなー、なんて思っているというところです。

次回はシリーズ②「単科から大学院への入学決意」です!

※余談:最近FacebookやInstagramに5年以上前に撮った写真が広告で出てくるらしく、何人かの知人から連絡もらいました^^;せっかくなので記念に貼っちゃいます。

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