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システムコーチングのプロ資格(ORSCC)を取得しました!

2021年9月4日を皮切りにスタートした、システムコーチング(組織と関係性に対するコーチング)プロ資格取得に向けての長い旅。

※システムコーチングとはなんぞや?の記事はこちら↓

15人のコーホート(一緒に学ぶ仲間のグループ)で共に学ぶ毎週2時間のスキルドリルに加え、週末など時間調整してのコリーグコール、チームスーパービジョン、個人スーパービジョン、更にクライアントさんへの100時間のセッション提供を経て、ついにプロ資格を取得しました!!

育休明け(8月復職)からの転職活動も挟んでの1年間。フルタイム+育児しながらよくやってきたと自分を褒めてあげたいと思います。今回は、実践コースの中でも100時間実践をどうやってきたかという記録と、実践コースを通して得たもの、今後の展望について書いてみたいと思います!

100時間実践

個人クライアント向けのコーチング資格(CPCC)と同様、システムコーチングのプロ資格を取るには、自分でクライアントを探して有料で100時間セッションを提供する必要あります。
個人コーチングより更に難易度が高いのが、「システム(複数の人の関係性)」に対するセッションなので、先ずクライアントで興味を持ってくれる組織を探すのも個人より難しいし、決まった後も時間の調整、課題感と方向性の合意に一つ一つ時間がかかります。

夫婦コーチング
私の場合はちょうど育休中に実践コースの受講を決めたこともあり、育休コミュニティの仲間達で興味を持ってくれた人が多くて、100時間のうち80時間くらいは夫婦コーチングを実施しました。
クライアントが2人だけの夫婦コーチングの場合はコーチは1人で臨むので、組織に実施するような、コーコーチ(一緒にコーチをする人)との事前の打ち合わせ・すり合わせが不要な分、少し準備時間は少なく済みます。

ただ、セッションの内容が組織に比べて簡単かというと全くそんなことはなく、ご夫婦だからこその課題を扱ったりもしますし、仕事上の組織よりも感情も出てきやすい分、sensitiveだったりします。
最初のうちは、「私のせいで夫婦ゲンカになっちゃったらどうしよう・・・」「うまくできなくて逆に関係悪化しちゃったら・・・!?」なんて恐れもあったりしましたが、回を重ねるごとにコーチングとシステム(ご夫婦)の力を信じて臨めるようになりました。

組織のコーチング
残りの20時間は仕事上の組織・チームにコーチングを実施しました。
一緒に学んでいる仲間の繋がりで声をかけてもらったり、自分の同僚に持ちかけてみたり。
4~5人のグループ・チームのクライアントさんが多かったです。

これが、結構大変で。先ず、初回セッション提供前に現状の組織の強みと課題を見極めるためにヒアリングをしたりする時間もかかるし(“見立て=assessment”と言います)、コーチ2人組でやることが多いので、毎回のセッションの前にも、どのツールを使ってどういう時間配分でやっていくかの打ち合わせをします。
時には2時間のセッションのために事前打ち合わせ1.5時間かかる時なんかもあり、結構な時間と労力が必要でした。

が、大変なものは大変な分、実践しての手触り感や達成感もあり、それぞれのシステムに、何かしら少しでもエッジを越える(変革に向かう)お手伝いができていたら良いな、と思っています。

実践コースを通して得たもの

◆プロ資格
これは実質的にというか、実利として。国際コーチ連盟が認定するシステムコーチングのプロ資格、ORSCC(Organization and Relationship Systems Certified Coach)を取得しました。
こちらは日本ではまだ300人?くらいしか保有者がいないようで、コーチングが流行ってきている中でも、コーチとしての強み・特徴を活かすために活用できると思っています。

名目上をプロ資格を持っているというだけでなく、個人のクライアント様へのコーチングでもシステムコーチングの概念を取り入れて関係性について扱ってみたり、その逆もしかり。しっかりと何百時間もかけて学び実践した内容を体に染み込ませてそれを認定して頂いているので、プロ資格に恥じないようにしていきたいです。

◆クライアントの皆様達との繋がり
元々友人・知人だった人からの繋がりでクライアントになっている方も多いですが、ご夫婦コーチングの場合は、その旦那様とも知り合うことができ、これって貴重な機会だなー、と思います。
更には、夫婦コーチングに興味を持っているご友人を紹介してくださる方が何人かいらっしゃって、今回、「初めまして。」からの、ご夫婦コーチングを実施したクライアントさんも何組かいらっしゃいました。

組織のコーチングも、仲間の関わりのある一般社団法人、営利組織、自主活動グループ・・・などのチームの素敵なみなさんと関わることができ、更に、コーチングをすることで、一つ一つのシステム(組織)の“願い”や“夢”に触れ、少しヒリヒリする本音も引き出しながら本気で向き合ってきたことで、一つ一つのクライアント様達に、コーチとしてもとても愛情が湧いてきます。

個人コーチングは終わりの期日を決めずにずっと定期的に提供し続けることも多いですが、システムコーチングは一定の期間・回数を決めて提供することがほとんどなので、私が関わったクライアントさんもほとんどは現状完了しています。

ですが、完了しても(完了したからこそ?)、今後はコーチとしてではなくイチ人間として、また素敵なクライアント様達と繋がりを持てていくことができたら、私自身の人生として豊かになっていくな、と思っています。

◆かけがえの無い仲間
最後に、これが最重要で唯一無二のもの。1年間一緒に学んだ、14人の仲間+ファカルティのみなさんとの絆です。
私はGlobisの時も個人コーチングの時もそうですが、学びそのものは勿論大切だとは思うものの、一緒に学んだ仲間との繋がりというものが自分の人生にとっては一番の宝だと思って来ました。
今回もそうで、1年間、ハードなプログラムを一緒に乗り越えた仲間たちは、一生ものの宝になると信じています。

特にシステムコーチングは“関係性”を扱うコーチングだからこそ、私達コーホート自身の“関係性”にも深く入り込み、中間トレーニングキャンプでは笑いあり涙ありで“関係性”の変容を目の当たりにしたり、その後は従来以上に熱い濃い繋がりで自主勉強会や合宿をしたり、濃密な時間を過ごしてきました。

実践コースが終わって今までのような頻度で話すことは減ってしまいますが、自主的に、15人のメンバーが毎月1回持ち回りで勉強会×3周りを企画したので、45ヶ月=約4年は最低続いていきますし、きっと3周り終わった後もまた違う形で続いていくと信じています。

コーチングに関する悩み・迷いについて相談できるのは勿論のこと、コーチングと関係ないことでもキャリア・人生・プライベートの関係性・・・などなど、何でも話せる仲間になったコーホート。

今後も関係性は変化していくと思いますが、システムコーチの集いだからこそ、その変化を楽しみながらエッジを越えていきたいと思っています!

これからやっていきたいこと

組織の中での対話のお手伝い
さて、プロ資格を取ったところで、今後やっていきたいことは・・・
夫婦コーチングも勿論ご要望があったら続けていきたいですが、今は組織の中での関係性に関心が高まっています。
1年間(応用コースから合わせると2年以上!)“関係性”について深く考え学び実践してきたことで、改めて、人と人は関係性次第でパフォーマンスが良くもなるし悪くもなる、と当たり前のことを肌感覚を持って感じています。

システムコーチングを通じて本音を場に出し、“誰もが正しい”の精神で関わり、変革に必要なエッジを越えていくお手伝いをする・・・。
そういうことで、個人にとっても組織にとってもpositiveな変容が産まれ、win-winの関係性を築いていけると信じています。

難しいポイント
一方で、システムコーチングを公式にがっつり実施していくには、まだまだハードルも沢山あります。

◆時間 : システムコーチングは個人のコーチングよりも時間がかかるので、1セッション最低1.5時間、できれば3~4時間は欲しいところです。
しかも、1回のセッションで終わるのではなく、複数回のセッションを重ねることでシステムにゆらぎを起こし変容を起こしていきたいので、組織で実施する場合は複数の人の時間を併せて何度も時間を頂かなければなりません。
常に忙しくて時間に追われている現代社会の組織の方たちに、“関係性”という、tangibleには見えにくいものについて扱い、効果も定量的には表しにくい(定性的には絶対に出ると信じていますが!)ものに対して、どれだけ時間を割いてもらえるかは難しいところで、クライアント様との関係作り・説明の段階から真剣勝負だなー、と思っています。

◆費用 : これも時間と一緒ですが、個人コーチング以上に定量評価が難しい(同一システムの中でもいろんな感じ方をする人がいる)システムコーチングに対して、どれだけの対価を頂けるかというのはハードルは高いと感じています。
今までは実践コース中の見習いなので・・・という位置づけで、家庭教師程度の金額でセッションを提供してきたのですが、これからはプロとして、システムコーチングの市場価値をしっかりと認知して頂くためにも、それなりの対価を頂いてセッションを提供していかなければという使命感に燃えていたりもします。

ということで、時間や費用というハードルはあるものの、上部にリンクした記事の通り、これからの時代、関係性を扱うシステムコーチングは益々必要性が高まっていくと信じていますし、“社会を良くしたい”“そのためにも、関係性に真摯に向き合いたい”と心から信じているORSCCだからこそできることがあるはずと思うので、これからも仲間とともにシステムコーチングの旅路を続けたいと思います!


※システムコーチング関係のマガジンはこちら↓


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