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「旅上」萩原朔太郎ーー2024年

5月になると思い出すのが、この詩です。

旅上  萩原朔太郎

ふらんすへ行きたしと思へども

ふらんすはあまりに遠し

せめては新しき背広をきて

きままなる旅にいでてみん。

汽車が山道をゆくとき

みづいろの窓に寄りかかりて

われひとりうれしきことをおもはむ

五月の朝のしののめ

うら若草のもえいづる心まかせに。


ちょうど3年前の今頃、noteに書いていました。

この3年で状況はすっかり変わり、海外渡航の制限はなくなりました。

特に今年はパリオリンピックがありますので、「ふらんす」はまた特別な賑わいを見せていることと思います。

とは言うものの、円安の現在、「渡航制限」以外の「制限」もあり、なかなか行きたい場所に行けない状況でもありますね。

あなたが今、一番行きたい場所はどこですか?

その場所を思い浮かべながら、この詩を読み味わってみてくださいね。


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