海外に出てみると ー ストライキの多い英国

誰でもストライキ

先日、地下鉄のストライキがあった。コロナが落ち着いたら、今度はストライキブームだ。立て続けに、いろいろな部門でストライキをやっている。ここでは、看護婦や学校の先生もやる。ニュースによると、パスポートオフィスのスタッフも5週間のストライキに入るらしい。

コンサートに行くのに何時間かかる

地下鉄のストの影響で、走っている地上線のいくつかの駅も閉鎖。楽しみにしていたピアノコンサートが夜にあったので、行き方を調べたら、コンサートホールの地上線最寄駅も運悪く閉鎖。となると。。。ようやく簡単な行き方を見つけてやれやれと思った矢先、帰りは同じ方法で帰って来れないことが判明。私が使う路線が一部夜10時以降に走っていない。あああああ!となると。。。短い距離だがバスを使ってハブ駅まで行き、そこから地上線だ。

家に帰れないかも

コンサートは素晴らしく至福の時間を過ごすことができた。終了後にバス停に行くと、コンサート帰りの人がどんどんやって来る。「バスに乗れない可能性もある。やばい!家に帰れないかも」と思いつつ雨の中30分待った。バスが来る案内がやっと掲示板に載った。にも関わらず、来ない。まじやばい。

そんな時、ある程度家の近くまで行くバスが来た。このバスは1時間も乗るので避けていたが、もうこれに乗って行くしかない。走って乗った。運転手にも目的地の停留所に行くかを確認した。ほっとして乗っていると、はいはいはいはい、ロンドンでありがちな最終停留所の変更っす。やや手前で下ろされることが判明。旦那にちょくちょく電話していたが、帰りが再再再度さらに遅くなると伝えた。

バスの中でおじさんが叫び出す

最後にやっと最寄りの停留所まで行くバスに乗ることができた。その幸福感は最近になく高いものだった。すでに夜の11時半近くで、あともう少しで着くなああと安心していたら、今度は頭のおかしいおじさんが叫び出した。運転手に文句を言っているようだが、訳のわからない言葉でよく内容はつかめない。

雄叫びが続くこと5分以上。まわりの乗客は皆無視。もう、怖いのなんのって。殴られるかも、刺されるかも?英国ではバスの中の暴力行為はよくある。脱出方法を考えたり、停留所につく度に降りようかと考えた。頭の中で葛藤が続いたが、やっと到着。旦那が近くまで迎えに来てくれたので、雨が降る中ほとんど歩かないで家に帰れた。ほぼ真夜中。帰る家がある私は幸せ者だと実感した。ストのおかげで大変な1日だった。


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