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俺の物語り 〜歴史と史記と俺〜

 趣味はと聞かれると『歴史』『嫁とデート』とか『家族』と答えることが多い。

 昔から歴史が好きだったが、元々は『三国志』をファミコンでやったのが始まりかもしれない。それから、『信長の野望』をやっりと、あの頃はやはりゲームばかりやっていた。その後ゲーム以外でも吉川英治氏の三国志を全巻読んでハマり、吉川英治氏の水滸伝や宮本武蔵などの小説を読み進めていたのが学生時代だった。何故か歴史の小説以外を読むと眠くなる。歴史小説は何故か読める。興味の問題なのかなぁ。潜在的な。TVドラマは大河ドラマや年末時代劇なんかは特に好きだった。数年前から朝ドラも見ていた(今年は見てないけど)。
 近年は特に宮城谷昌光氏の小説を色々と読んでいる。これも入り込みは漫画で、横山光輝氏の『史記』が原点となっている。その後『項羽と劉邦』とか他の漫画や小説を読んでどんどん好きになり、今は北方謙三氏の『史記』を読んでいるが、現時点では宮城谷昌光氏の小説が最強だと思っている。
 彼の著書で初めて読んだのは『管仲』である。管仲は特に好きな偉人なので初めて読む作家だっけど入りやすいかなと思い手にしてみた。それまで史記について色々読んでいたので、少しはその時代など知っているつもりで読み始めた。「なんだこの本」というのが最初の印象だった。読み進めていったが読みづらいと思った。氏姓について書かれており、その人の起源となる事柄に触れているといった感じ。よくわからないけど、「この作家さんはこの時代背景まで読み手が知っていて当然」という書き方をされている。また、「歴史書ではこう書いてあるけど、こう解釈して書く」といった具合に本当かどうかはわからないけど真実味がありそうな説明をしてくれる。
 「深過ぎる」。俺の知らない『史記』に出会えたこと。マニアックでたまらない。読み終えた時の満足感は半端じゃなかった。

 『史記』の面白さは言葉や考えたかの起源みたいなものに触れることがよくあり、そこが魅力の一つだと思う。例えば「完璧」という言葉。実は史記を読むまで完璧の璧という時はかべという感じだと思っていた。(俺がバカなのがバレるけど)エピソードから漢字の語源に触れ、余計にわかりやすい。他にもたくさんのエピソードはあるが、それは気になった人が読んだり調べて頂ければ良いと思うので書かないが、彼の本の魅力は1人の偉人を深く描き通す。また漫画には出て来なかった人物についても深く広く書いている。俺は史記に留まらずもっと昔の『太公望』やもう少し前の本も気になって読んだ。中国の奥深さや歴史の奥深さ、日本との差などを少しづつ理解出来ている気がする。
 
 歴史の面白さは殆どがサクセスストーリーだということ、そしてそれらがその時代その時代で革新的なこと、それが思いつきではなく努力の賜物だということ。確かに偉人と言われる人は殆どが凡人ではなくある種の天才だと思われてるし、実際そうだったんだろうと思う。ある人は子供の頃に書物を誦じてしまうほどの神童だったし、力もその辺と大人より強かったとか、遺伝的な要因もかなりの部分でそうなのかもしれない。
 しかし、その偉人たちが歩んだ道のりは俺たちが、いや、俺が想像できないほどの苦労の連続だったんだろうと思う。死にそうな場面もいくつもあったろう。何も苦労せずに生き抜けたわけでない。毎日が生死の間に身を置いていただろうから、常に研ぎ澄まされた精神の中で生き抜いたのだろうと思う。これは戦国時代より前の話だろうけど。。。
 そこだけみても遺伝的要因もその時代背景からくる苦労なんかは俺みたいな凡人が追いつけるわけはないだろう。そもそもが、そもそもなので。

 ただ最近思う。
 このままでいいのか?と。
 俺には絶対に近づけないのか?
 このまま歯車のままなのか?
 
 お金の勉強を始めてから、これまでただサクセスストーリーが楽しくて読んでいたのでだろう歴史小説もいろいろ考えて情報を得る中で見方も変わったかもしれない。 

 どうして彼らは偉人になれたのか?
 どうして新しい発想ができたのか?
 どうやってそこに辿りつけたのか?
 自分には何ができる?
 これだけなら俺にも出来る?

など、考える。
今まで俺がやらなかったことを始めた。
それがまずはこのブログだし、Twitterだし、、。これからはYouTubeにも挑戦しようかと考えている。

 これからの世を生き抜くために。
 俺の足跡を残すために。

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