エレベータの話

 家族と近くのコンビニに出かけた。ツマは荷物の発送、ワシは本のコピーに。先に用を済ませ、ツマは先に家に戻った。コピーを終えて、マンションに戻るとエレベータは6Fで止まっていた。

   玄関のドアを開け、靴を脱ぎながら、
ワシ:「1階に箱を戻していなかったネ」
ツマ:「いつ帰ってくるかわからないから」
ワシ:「この前は『ワタシが後から戻ってくるのが分かっているんだから。なぜ1Fにもどしておいてくれないの?』と言ってたじゃない」
ツマ:「エレベータを動かす電気代がもったいないじゃない」
ワシ:「1Fから乗る人と6Fから乗る人とどっちが多い?」
ツマ:「6Fから降りる人がいるかもしれないじゃない」
ワシ:「数式で考えて!」
ツマ:「この前、隣の奥さんが戻ってきたとき1Fのボタンを押してあって、ドアがすぐ閉まって乗り遅れそうだったから」

1階あたり平均3人×5戸の住人がいるとする。
6階から降りようとする可能性のある人は15人
一方、マンション入り口からエレベーターを利用とする人は、
住人に限っても2階~6階、15×5=75人と考えられ、
次に、5Fから上る人、降りる人の数
同様に、4Fから上る人、降りる人の数
……

これらを整理して確立を考えるとエレベーターはどの階で待つべきでしょう?。

答えは簡単です。
何分遅れるのか不明でも、明らかに1Fから乗ってくる人がいることが分かっています。今持っている確実な情報はそれだけです。面倒なことは考えず、1Fに戻しておいて欲しかった。

こんなワシに……。