マネジメントは管理型から配慮型へ
日本プロフェッショナル講師協会(JPIA)主催の講座「これからのマネジメント」(池田千恵子講師)に参加しました。
その中で、これまで付き合って来て、この上司はいいなと思った上司の特徴を挙げるワークがありました。
参加者から出された答えは、
●穏やかな人
●いつも見ているよということを示してくれる人
●色々なことを相談できる人
●年齢にこだわらず、率直に関わってくれる人
●細かな点も良く見てフィードバックをくれる人
というもので、「仕事が良くできる人」、「バリバリ働いている人」というような回答はありませんでした。
優れた上司とは、人間的に魅力ある人のようです。
マネジメントの基本に、「正しく誉める」というものがあります。
日本人は概して誉めるのが苦手ですが、従来の自動車学校も例外ではありません。
ところが、三重県の南部自動車学校は、「ほめちぎる教習所」として有名です。
教習生の運転をとにかく誉めるのです。
S字クランクの箇所だけでも、誉めるネタが11用意されているそうです。
これからのマネジメントは、従来の管理型から、配慮型に転換すべきと池田さんは言っています。
配慮とは、構成員に対する関心、皆が互いに助け合えるような補完、権限移譲した上での構成員に対する側面支援、働き易い環境の整備等です。
その際、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)に要注意です。
これは、一人ひとりを個人として見るのではなく、年齢、性別、所属等によって、偏った見方をしてしまうということで、大なり小なり多くの人が持っているものです。
自分もアンコンシャス・バイアスを持っているのだと意識し、受け入れることが大事だと池田さんは言います。
配慮型のマネジメントはまだまだ始まりかけたばかり。
これから先、5年後、10年後の職場がどうなっているか楽しみです。
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