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世の中で一番楽しいのはバンド、ということを忘れないために書いておく。

先週末久々にリハスタでバンドのリハをやった。
コロナ禍以降では初だと思う。
レコーディングとライブはやったがリハスタでノリははしていなかった。
やっぱりバンドでの演奏は楽しい。
この年齢になってそんなことあるか、と自分でも思ったが
リハの前の晩にはリハスタの夢を見てしまったぐらいだ。
小学生の遠足か!

コロナ禍で思うのは、リモートやメールベースでよかったのに無理やりやっていたことってたくさんあった。
定例会議とか、毎日の通勤とか(してないが)、あとハンコとか(やってないが)。これはわざわざリアルにやる必要はなかったよ。前から思ってたけど。
そしてその逆に対面、リアルタイム、同期してやることにこそ価値があることも逆にはっきりしたことだ。
まぁ飲み会はリモートでもいいかもしれない、コンファレンスや講演会もリモートでいいかもしれない。しかしライブコンサートは正直言ってオンラインでは厳しかった。視聴の立場でもだ。それがアンサンブル演奏となると、リモートでは絶望的だ(ごく一部ヤマハが提供しているセッション用のサービスはすごいらしい、未体験だが)。

ライブを見る、ライブをやる、リハをやる。あとはデートするとか。そう言ったリアルタイムで全身・全人格なインタラクティビティが必要なものは、リアルでなければ難しいし、それがどれだけコスト高、割高、手間がかかる、チケット代がかかる、リスクがある、ということであっても、貴重なものとしてあり続けるのだろうと思う。今は贅沢品ではあるが、必要だ。

そしてこれは誰も本当はわかってるはずなんだが、コロナ禍はいつまでも続くものではなく、個人的な見解では、まぁ長く見積もってあと一年だろう。短ければ半年。スペイン風邪だろうが、なんだろうが、感染症が治まらなかったことはない。
アウトドアの達人は「やまない雨はない」と言った。私ごときにそのセリフを言う資格はないが、コロナ禍は、まぁ早晩収まる。
そうすれば一気にライブなものがコロナ明けの祝祭となって大盛り上がりするだろう。そして思ったよりずっと短い期間でちょっとしたライブやリハスタの練習、満員のスタジアムの大観衆で見るスポーツイベントが出来ること自体が「非常に貴重なもの」であったことは忘却されるだろう。

でも私は覚えておこうと思う。以前はありふれた日常のことだった、なんの変哲もない普通のバンドのリハが、前夜、夢にまで見たほど渇望したものであり、アンサンブルが出来ることが魂が震えるほど歓びに満ちた物であって、そして非常に貴重なものだったことを。

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