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仕事の記録 ティアックインタビューレコーディングエンジニア 滝瀬茂氏

私は長年プロオーディオ、PA機器関連の広告やライティングなどを主戦場にしてきたが、近年コンシューマーオーディオの仕事の比率が急に高くなってきた。もちろん私は重度の音楽中毒者なので、これは大歓迎の傾向だ。ただし仕事量は年相応に減らす必要があるはずだが、むしろ増えている。これはなんとかしなければいけない。

先般お話を聞いたのは、アナログレコードのマスタリングのお話だった。滝瀬さんによれば、初期のCDは技術的に未熟だったため、音的にはレコードより悪かった。そしてマスタリングの技術と機材が使えるようになると、今度は音圧戦争になり音圧レベルがめちゃくちゃ高いものになった。これは聴き疲れする。
そして、CDでレベルを落としてアナログ音源に近づけたマスタリングが出てきた一方で、媒体としてもアナログレコードに回帰していった、というお話だ。
音楽そのものは変わらなくても、メディアがかわるとテクスチャが変わり、それによって聴き手への印象は大きく変わる。
そして当時のレコードと今のレコードでは同じアルバムでもマスタリングが違っていて、昔のレコードのほうがレベルが高く、今の方が言ったんデジタルを通ってきた感性なのと、レベル競争へのアンチでレベルが小さいそうです。


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