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中国の商業業界は「女性の活躍」がすごい!という話

東京オリンピック組織委員会に関するnewsを見ていて、「日本の組織って男性社会だよな、特に古い組織は」と思いつつ「中国の商業業界は女性の活躍がすごいよな」とあらためて感じたので、
今日は中国の女性活躍状況をご紹介したいと思います。

 ※「多様性」について日本でも理解が深まりつつある中、女性だから、男性だからといったことに意見や感想を述べることに抵抗を感じつつも、事実中国では女性の活躍が目立っているので、その点をお伝えしたいと思います。 

下記写真は当社アウトレット「寧波店」の管理職一同で撮影したものです。

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なんと、女性8名、男性1名!
管理職の女性比率「89%」

 ※管理職
日本の「課長」職以上、というイメージに近いです。
寧波店は総勢60名の組織で、2名が高層管理職、7名が中層管理職、という役職設定をしています。

 当社は9施設のアウトレットを運営していますが、
全店平均でも管理職の女性比率は約「70%」です。

9施設の店長の内訳は「女性6名、男性3名」と、こちらも女性の活躍が目立ちます。

※写真
春節の社内イベント用に撮影したので、全員「赤」を身につけています。春節には赤色の服を着る、身につけるは中国の風習ですね。

写真は加工度合が高いように感じますが、そこはお愛嬌で笑
写真を加工・修正するのは中国ではわりと一般的で、履歴書写真でさえも、これでもかって加工・修正してくる人もいます。

 当社アウトレットだけでなく、中国の他社ショッピングモールやアウトレットの状況を聞いても「店長の半数以上は女性」で、当社同様に女性管理職の比率が高いです。

 管理職の女性比率だけで「女性が活躍している」というには不足していると思いますが、女性活躍の一つの指標になると思っています。
少なくとも、性別による昇進機会への影響はまったくありません。昇進等の検討時に女性だから、男性だからということはまったく話題に出てきません。

この比率、日本では考えられない数字ですよね。 

参考までに、私の前職の状況を。
(私、以前は日本の「商業施設運営会社」に在籍していました。)

私が前職に転職した2007年当時、
社員数が640人で、女性管理職がたしか1人か2人でした。(0.3%…)

そしてその管理職の方は本部勤務だったので、
前職企業が運営していた商業施設の所長は全員男性でした。

日本の商業施設は一般的に「女性向けアパレル店舗」の売上比率が高いのですが、そういう状況の中で管理職のほぼ全員が男性だったことに、とても違和感を感じたことをいまだに覚えています。

(当時、会社全体で女性管理職が少ないこと、女性所長がいないこと、が課題になりはじめていた頃でした。
現在は女性管理職も増え、女性所長も増えてきた、と聞いています!)  

(補足)
簡単にぼくが社会人として育ってきた環境を少しご紹介します。

大学卒業後、新卒で就職した会社は「神戸のアパレル企業」で、社員の男女比率が「男性1:女性9」という「女性活躍が当たり前の会社」で育ってきたので、性別の違いへの偏見は少ないほうだと自分で思っています。

またその会社の業績が当時とても良かったこともあり、
「女性が活躍している会社は良い会社だ」という感覚が自然と思考に刷り込まれています。

 本社には生産部門や営業部門で男性もいましたが、各地の店舗(当時は全国の百貨店を中心に出店していました)は全員女性で、新入社員のときに業務で店舗に行くと当然ながら同期以外は全員先輩なわけです。
優しい先輩もいましたが、中にはとにかく厳しい先輩もいて、性別関係なくぼろくそ怒られることもありました笑 
そういう環境で8年間働かせてもらったので、自然と性別への偏見がなくなったことは自分でもよかったと思っています。

ということで、中国の商業業界は日本と比較してはるかに女性活躍が定着しているということをお伝えしたかったです。

今中国で働いていて、中国の、中国企業の良いところを学べています。
(女性活躍とか、とにかくスピードが速い等)
中国と日本の良いところを掛け合わせた思考や会社作りを今後も意識していこうと思います。

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