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NPB球団 2019年・2020年売上高比較

NPB球団の2020年の決算が少しずつ明らかになっています。以前のエントリーでは決算公告から読み取れる純利益の額を比較しましたが、報道や親会社の決算から、一部の球団の売上高も見えてきました。
コロナ禍の2020年、プロ野球球団が収入面でがどれだけの打撃であったのか、日本ハム・広島・西武・DeNA・阪神の例です。


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単位: 億円 (* : 推定値/ ** : スポーツ事業セグメント全体)

日本ハム: 前年比ー55.0%

売上高が北海道新聞の報道で明らかになっています。前年比で半分以下という厳しい結果です。
2019年の観客数が1,970,516人(72試合)だったものが、 2020年は有観客での主催試合57試合で288,168人と実に85.4%の減少です。減少幅はNPBの中ではワースト2位という結果が大きく響いたものと思われます。

広島: 前年比ー49.4%

中国新聞の報道で売上高が明らかになっています。詳細は以前に記事をエントリしているので、ご参照ください。

西武: 前年比ー37.7%

親会社の西武HDの決算資料に、球団単体の売上高が記載されました。こちらも以前に記事を書いていますのでご参照ください。

2019年に1,821,519人だった観客数が、2020年は300,129人と83.5%の落ち込み。有観客での主催試合数が45試合と、12球団の中で最小になったことが響いたと考えられます

DeNA: 前年比ー36.6%(推定)

親会社である株式会社DeNAの2021年3月期決算において、DeNA球団を含むスポーツ事業セグメントから、Bリーグ・川崎ブレーブサンダースおよびJ3・相模原FCの売上高を除いた推定値です。
2019年の総観客数は2,283,524人でしたが、2020年は有観客での主催試合数51試合で451,670人と80.2%の下落。せっかくウイング席を増設したのに、使われていない様子は涙を誘いました。


阪神: ー46.6%

阪急阪神グループのスポーツ事業の売上高総計。阪神タイガースのほか阪神電鉄保有の甲子園球場などの売上も含む数字です。
2019年の阪神は12球団で最も多い3,091,335人の観客を集めましたが、2020年は524,978人と83%減少。しかし有観客での主催試合数が45試合と西武と並んで最も少なかったにもかかわらず、観客数は12球団で1番です。ロイヤリティの高い観客多いこと、また甲子園のキャパシティが大きいことが理由でしょうか。

決算をまだ発表していないなのが、ソフトバンク(2月決算)とオリックス(3月決算)。これらの球団の決算が出た後にもう少し考察してみます。

(なお決算を絶対に発表しないのが、讀賣と中日。)




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