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裁判を傍聴しました(2)

裁判傍聴記の2回目です。

今回傍聴したのは「覚醒剤取締法」違反の判決公判です。
被告人は30代女性でしたが、今回で3度目の逮捕ということで、実刑はほぼ間違いないようです。被告人は保釈中のようで弁護人と一緒に入廷です。

刑務所で着る衣服が入っているのでしょうか、大きなボストンバックを携えています。このあたりがやっぱりリアル。入口には不測の事態を想定し、刑務官が立っています。

裁判長も女性。被告人本人も相当反省しているらしく、被告人の最終陳述では涙を流しながら反省の弁を述べておりました。しかしながら、3度目の逮捕です。ここに薬物犯罪の恐ろしさがあります。本人はやめたくても簡単にはやめられないのです。

判決は懲役3年の実刑判決。

裁判長の説論も女性ならではの視点で話されており、ぐっときました。
全く関係のない他所の事件の刑事被告人である私ももらい泣き。これは決して報道で伝えられない部分です。
このようなドラマが毎日全国の法廷で行われているんだと、あらためて実感しました。

判決公判が終了して、全員が起立し一礼。
女性被告人はその場で手錠を嵌められ、腰縄が打たれました。

時間的に余裕がありましたので、もう一つ傍聴することにしました。

次の事件はコンビニで発生した「強盗傷害」事件です。
コンビニで起きた万引きを店員が追いかけ、捕まえた時にその店員に怪我を負わせたという内容。
被告人は起訴内容を一部否認しているようです。

傍聴していると、この事件の内容がちょっとおかしいんです。

私が変に感じる部分は次の3つです。
① 盗んだとされるものが、事件当日警察官によってレジを通さず購入されていた
(盗られたというものが、実は盗られていない?)
② 盗んだものの空き箱が近くの植え込みに捨てられていた
(追いかけられて逃げているのに、何故箱だけ捨てる?)
③ 一緒に他の商品も盗られたという店側の訴えに対し、当時の該当する商品の在庫数がはっきりしない
(そもそも盗られていない?)

この被告人が何故逃げたのかよくわかりませんが、少なくとも窃盗はなかったのではないかと思えるような内容です。
コンビニの店長が証人になっていますが、今回のケースはでっち上げのような気がしてなりません。というか窃盗はでっち上げですね。

事件の全体像が見えておりませんが、被告人が証人尋問中に立ち上がって抗議をしだすくらいの内容みたいです。
*どんなに頭にきてもこういう抗議は裁判官の心証が悪くなるようですので、しない方が良いらしいです。最悪、裁判長から退廷を命ぜられます。

現実的に、こういったヘンテコな証拠で裁判が行われているということを知れただけでも来てよかったです。

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