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NO.7 折角の相模湾の景色がもったいない。
海を眺めると、不思議と人の気持ちは落ち着き、安らぎを覚えるものだ。
渚の近くから見るのもいいが、少し高いところから広く見下げる眺めが自分としては好きだ。
オーシャンフロントの部屋のバルコニーから、リクライニングチェアでゆっくりそんな風景を楽しめるホテルが理想だが、そんな期待を抱いて今回大磯プリンスホテルに初めて宿泊をした。
9階の部屋から180度の相模湾が堂々と見渡せ、期待通りの素晴らしい眺望だ。
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が、残念ながら、海外線に沿って走っている車の音が邪魔をして、波うち際の音が聞こえない。国道なので車は24時間途絶えることがなく、窓を閉めても1日中モーター音がベース音として流れている。 人によっては慣れれば気にならないのかもしれないが、五感で感じる旅を目指す者としては、SPAや温泉、レストランなどホテルの施設は素晴らしいが、積極的にリピートをする気持ちにはなれない。
地図を見ると、相模湾の海岸は三浦半島の西岸から真鶴岬までだが、国道1号線などの道路にほとんどずっと縁どられているのがわかる。道路が海ぎりぎりのところを通っており、宿泊した大磯プリンスホテルの敷地と海岸の間には「西湘バイパス」があるのだ。
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狭い日本の国土なので、ツーリズムの視点だけから意見を言うことは適切ではないかもしれないがとても残念な気持ちを禁じ得ない。
一方、最寄りの大磯駅の裏山に当たるところに、高麗山公園(湘南平)という高台があり、同じように素晴らしい相模湾の眺めがもっと高いところから望める。ここは台地の上でもあり幹線道路もないので、自動車音はない静かな地となっている。西側には、富士山の全貌も楽しめ、それほど混んではいないのでお勧めのスポットだ。
視覚だけでなく、聴覚にも配慮した観光地づくりがこれからはより重要になっていく予感がしている。