NHKクラシック音楽館(大友良英 presents 武満徹の“うた”)を観て

 日本を代表する先駆者で偉大なる業績を残した作曲家・武満徹氏(尊敬していない日本人音楽家は少ないでしょう)の「歌」作品に特化した大友良英氏プロデュースによる「NHK クラシック音楽館」を視聴しました。大好きな青葉市子さんもご出演されるとのことで大変楽しみでした。どの曲も大変感動しました。大友さんのスピリットが熱かったです。校歌制作プロジェクトの話題の中で歌詞を生徒とともに過ごし作っていくのですが「桜という言葉を使いたい場合、それを無責任に入れていいのか?その意味を追究しなければならないのでは?」と問いかける姿勢に感激しました。

 武満徹氏も独学で音楽を学んだ方ですし(何と藝大出で日本音楽界の父とも呼ぶべきあの池辺晋一郎氏は武満氏の付き人だった)大友氏は当然ながら前衛音楽家でノイズミュージシャンでもありますので、段取り通り演奏すれば良いのではない、上から与えられたものをただ受け容れ良しとするのは面白みがない、譜面が全てではないという立場、また未完成品にもその良さもあることを説いてくれました。やはり基本スタンスが反骨精神に基づいていると感じました。本当に良い音楽番組でした。こういうものならもっと観たいとおもいます。

 大友氏は、嫌いな言葉は「絆」と「感動を届ける」であると仰っていますが、期せずして番組を通じ「絆」も感じましたし「感動」もしっかり届いてしまいました。そもそも 武満徹 氏のPopsやJazzの形をした歌モノ作品、大好きでしたし大友良英スタイルも超抜群に良く大満足です。これからも聴き続けていきます。

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