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あまの凡愚

食べた瞬間にその人の人生の一部の味がした。

ここは和歌山の山奥にある蕎麦屋『あまの凡愚』。
インパクトのある絵が出迎えてくれる。

お店の中は絵本の世界に迷い込んだような錯覚に陥る。

そして出てきたお蕎麦はこれ。

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この他に細麺と釜揚げも。

わさびはもちろん本物生わさび。
本当のわさびだとほんの少しで足りる。

この太めの蕎麦は小豆島の醤油で食べるのがハマった。

蕎麦コースで何もかも店主の手作り。

どうしてこんなに感動できる蕎麦をつくれるのか。
店主とお話したくてそっと話しかけてみた。

なんと聞いてみたら昔は大阪で舞踏の写真家さんだったと!
共通の知人もチラホラと。

「冗談ではじめた蕎麦屋だったんだ」軽い口調で店主が言う
そこからハマって今では写真となんら変わらないと。

極めれば一芸万法に通ず。

にしてもこの蕎麦は一生忘れないだろうな。
舞台でのホコリと汗の匂いと灯りの温度までが
伝わってくるようなお蕎麦だった。

最後は外で店主が焙煎した珈琲をいただきながら。

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あまの凡愚
〒649-7141 和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野204

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