移住が原因で離婚ってこういうことなのか
2018年5月に半ばカミサンを騙して横浜から長崎平戸に移住。
2018年10月にカミサンが田舎生活に限界を迎える。
横浜に帰ると言い出すカミサン。必死でなだめる俺。
聞くとスーパーに買い物に行けば白い目で見られ、帰り道に迷って牛乳やらの重い荷物を運ぶこと数時間。言葉もわからないため誰にも聞けず、辿り着いた頃には牛乳も温かくなって飲めやしない。
どうやらそんなことが何回かあったらしい。
付き合ってからカウントすると約20年連れ添ったカミサンと初めて真剣に「別れる(離婚)」について話し合う。
カミサンはそれまで横浜を離れたことはなく、引越しすらろくにしたことがない。俺と結婚するまで1回しか経験がないらしい。
そんなカミサンを県外も県外、西の果て長崎まで無理矢理連れてきた俺。
俺も俺で仕事になれるまで必死で、また、結果を残すことに躍起になって。
どペーパードライバーのカミサンを自宅に一人残し外出することが多かった。男の付き合いは酒だ!なんて深夜まで付き合って午前様もしばしば。
そりゃ孤独だよな。
ウチは子供も居ないからママ友だって出来ない。
元々社交的な人ではないから自ら動くこともあまり出来ない。
知らない土地でひとりぼっち。
現代版島流し。軟禁状態。
結局、散々話し合った末に、近隣で一番の都会福岡にカミサンを移すことに。
・・・。
これには俺も反省。自分のことしか考えていなかった。悪いことをした。
それから福岡で5年を過ごし、今は事情もあり長崎市内に居を移して生活している。
ちなみに、福岡は男から見ればキレイな女が多いパラダイスだが、同性から見たらあんな性格の悪い女が多い世界など関東では知らないそうだ。修羅の国だって。
さて、騒動から6年近く経ち、今も九州に留まってくれているのはなぜなんだろう。
ふと考えてみた。
もちろんカミサンの優しさが一番であることは言うわずもがなだが、福岡に移る時に「1年だけは我慢してくれ。その後、(横浜に)戻りたい時に戻っていい。」と期限を決めた。苦し紛れでもあったが、結果的に期限を区切ったことでカミサンの気持ちも少しは楽に出来たような気がする。
あとは、福岡なので空港までのアクセスは悪くなかった。一時的にカミサンだけを帰省させることも意識的に多くした。いつでも帰れるって思ってくれればもっと気が楽になってもらえると思って。
案外、移住先で離婚してしまう夫婦が身近に何組もいる。決して表面化しない移住のダークな部分。
俺のように半ば騙して連れてきてもいつかきっとボロが出る。そりゃそうだ。騙された方は騙された時からうっぷんが溜まっているのだから。
男には理想を追い求めてそれに突っ走ってしまうタイプが一定数いる。俺もこのタイプ。しかし、女性に大事なのは「理想」ではない。「現実」なのだ。
そこを男(夫)は深く理解してから移住を決断しないといつか痛い目に遭う。
あやうく額に×がつくところだったダメな男よりアドバイス。
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