映画「すずめの戸締り」評 存在と時間
映画「すずめの戸締り」評 存在と時間
新海誠監督のアニメーション映画「すずめの戸締り」は、劇場公開処女作「ほしのこえ」から数えて8作品目であり、「君の名は。」「天気の子」の大ヒットに続く東宝配給による3作品目である。
九州の静かな街で暮らす岩戸鈴芽(声:原菜乃華)は、ある日、宗像草太(声:松村北斗)という青年と出会う。彼は「閉じ師」として、日本各地に存在する「後ろ戸」を閉め鍵をかける旅をしているという。「後ろ戸」からは災いが訪れるというが、思いがけずそれを開いてしまった鈴芽は